映画【キャリー(1976)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 もしもいじめられっ子がサイコキネシスの持ち主でキレたら手が付けられなくなったら…な話。

●感想

 冒頭、アメリカの学生さんって部活のあとにシャワー浴びるんだと教えてくれるシャワーシーン。しかも主人公のヌードから始まり初潮を迎えてそれを教えてもらえなかった主人公がパニックになり周りの同級生たちにバカにされるというツカミ。

 主人公のキャリーを演じるシシー・スペイセクの最初と後半の表情の違いが素晴らしくて、最初は無表情で怖いような雰囲気を出してますが。男の子にプロムに誘われてだんだんと自信を持ち始めるあたりから、表情が明るくなってめっちゃかわいくなるのが素晴らしいです。
 そしてクライマックスのジェノサイドがあり、そこからまたまばたきしなくて目を見開いて歩く姿の怖いこと。

 ブライアン・デ・パルマ監督らしい技巧を凝らした映像がいっぱいで画面分割やパンフォーカスに移動撮影が満載で視覚的にも見てて楽しいです。そして美しい旋律の音楽も映画の雰囲気を高めていて素晴らしかったです。
 主人公を閉じ込めようとする狂信的な母親、主人公をいじめる学生さん、助けようとする学生さんや先生。それぞれの立場をわかりやすく描き分けているのもよかったです。
 そして主人公の味方となる同級生のスーとトミー・ロス。彼らの本心というのが本当にキャリーのためを思っての行動なのかがわかりにくいのが果たしてどうだったのか知りたかったです。特にトミー・ロスはスーに言われてキャリーをプロムに誘ってるだけだし。
 キャリーをいじめた生徒を罰する先生も一見するとキャリーの味方だけど、単に自分の価値観を押し付けてるだけであんなことしたら余計いじめが激化するぞ、と。

 女の子の悲劇の映画であり、そしてプロムというアメリカの学生さんのイベントというのを教えてくれる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/10/30 DVD

監督ブライアン・デ・パルマ 
脚本ローレンス・D・コーエン 
原作スティーヴン・キング 
出演シシー・スペイセク 
ジョン・トラヴォルタ 
パイパー・ローリー 
エイミー・アーヴィング 
ウィリアム・カット 
ナンシー・アレン 
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