映画【僕等がいた 後篇】感想(ネタバレ)

Bokura ga Ita
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●こんなお話

 東京で就職した主人公がプロポーズとかされる話。

●感想

 前作では女性が主人公だったのに対して、今作は男性が主人公になっていました。というより、ほとんど男性しか登場せず女性は添え物みたいになっていて残念でした。ほとんど北海道で空を見上げて微笑んでいるだけっていう。確かに男友達に告白されたりイベントがありますが、ほとんどは東京の男性が東京でもモテつつアルバイトしつつ親に悩まされつつの話が展開されてました。

 前作では学校という共通の場所という環境ですが、今回は学校から職場になりますが。基本、向かい合ってしゃべるだけのお芝居が続くので橋の上だったりレストランだったり屋上だったりで映画的な映像が少なくて退屈でした。それで120分見せられるのもきついです。

 自分が落ち込んで親友に「あいつを頼むわ、あいつは強いし」と友だちに自分の彼女を託す男。そんな事言う? と驚くような行動や言動でずっこけてしまいます。自分に酔っているようにしか見えなかったです。もっともっと地べたをはいずりまわるような熱さを見せて欲しかったです。北海道と東京という距離感と心の距離感の意味も特になかったように思えました。普通に出会ってるし2人。
 ヒロインが男を訪ねて職場まで行きますが「あいつ、もう空港行ったよ」と言われて、空港に行くと男が普通に突っ立ってるという。いったい、職場から空港までの距離はどのくらいなのか? 何故、男性はあの場所に立っていたのか? などリアリティがないため漫画としてみてしまいます。ものすごい小さい世界の国の話なんだと納得させるしかなかったです。

 それに時間の流れがいきなり飛びすぎで、北海道と東京のそれぞれの主人公の友だちが。いきなりお互いを知っている状況で、いつの間に知り合って仲良くなったんだ? と思ってしまいました。北海道と東京で、偶然、主人公たちとその友だちが繋がるという驚きの人間関係の狭さに笑ってしまいました。

 ちょっと前後編と4時間ある大作のわりには、1組の高校生が学校でしゃべって、付き合うことになって遠距離恋愛になって気まずくなって、けどやっぱりお互い必要で。いい表情で空を見上げる。ってだけの映画で残念でした。

☆☆

鑑賞日:2012/04/21 試写会

監督三木孝浩 
脚本吉田智子 
原作小畑友紀
出演生田斗真 
吉高由里子 
高岡蒼佑 
本仮屋ユイカ 
小松彩夏 
柄本佑 
比嘉愛未 
須藤理彩 
麻生祐未 
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