映画【ブラッド・ダイヤモンド】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アフリカのシエラレオネ共和国でダイヤの価値も知らない人たちが虐殺されたり少年を洗脳して少年兵として内戦に参加させられたりする世界で、ダイヤの密売人がピンクダイヤを売りさばこうとしていくけどだんだんと変化していく話。

●感想

 エンタテイメントなので誇張なんかはあると思いますが、ダイヤの密輸による惨劇をモチーフにピンクダイヤを探すアドベンチャーものとして面白く見ることができました。
 戦闘シーンも安っぽくなくて迫力あるのも雰囲気を倍増させていてよかったです。

 冒頭から虐殺があり腕を斬り落とし、奴隷となり少年たちを洗脳していく。見ていて辛いシーンが続きます。
 家族と離れ離れになってピンクダイヤを見つけて隠している男とダイヤを探す主人公とジャーナリストのヒロインが旅をして物語が転がっていきます。
 しっかりとした行動の動機を持った登場人物たちに政府軍と反政府組織の対立で起こる虐殺や少年兵。先進国の無関心。更には貧困につけこむ大企業や傭兵たち。いろんな要素をぎゅっと詰め込んだ140分で面白く見ることができました。

 ただ残念なのは主人公が最初は金のためダイヤのために何でもする男だったのに、道中を一緒に過ごしたとはいえ浪花節になるのがイマイチ伝わらなかったのが残念でした。最後の最後で電話でヒロインと長々喋るのもチトだるかったです。そのため、人間は最初から善なる存在なのではなく、行動で決まるものというメッセージ。主人公がそれを自ら示すラストは感動できるだろうと思いました。

 ダイヤに狂わされて武装した反政府組織が現れて少年たちが戦争をして、ダイヤ消費国の先進国にやってくるのだ、と少しは考えるきっかけになる映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/01/28 Hulu

監督エドワード・ズウィック 
脚本チャールズ・リーヴィット 
原案チャールズ・リーヴィット 
C.ゲイビー・ミッチェル 
出演レオナルド・ディカプリオ 
ジャイモン・ハンスゥ 
ジェニファー・コネリー 
カギソ・クイパーズ 
アーノルド・ボズルー 
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