映画【マーサ、あるいはマーシー・メイ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 カルト集団から脱走後にマインドコントロールに苦しまされる話。

●感想

 森の中で集団生活をしている若者たち。早朝、そこから森の中へと逃げ出す主人公の少女。電話で誰かに助けを求める。迎えに来たのは姉らしい。2年間失踪していた主人公と姉と夫で生活を始める。けど主人公にはどうやら誰かがから逃げている様子なのと彼女独特の価値観や倫理観があって彼女自身もそれに気づいていない様子。

 現代パートと2年前の回想で集団生活の様子が描かれていくけど、その集団生活は儀式や倫理観が描かれていって、現代と同時進行で描かれて行ってしだいに過激になっていく様子を突き放して描いていって、じわじわと浸食してくる恐怖が描かれていきました。
 どうやら主人公が共同生活していくのはカルト集団らしくて、彼らの生活の異様な毎日を当たり前のように映し出されていく。現代パートではおかしな言動や行動をしていく主人公に振り回される姉夫婦が描かれて行って、いかに洗脳というものが怖いのかがわかっていきます。

 そして主人公があることをきっかけにカルト集団を抜け出す決意をしますが、結構集団生活が上手くいってる感じなので、いきなり集団と距離を置こうとする気持ちがよくわからなかったです。
 それに説明が一切省かれているので、そもそも主人公が何故このカルト集団に身を寄せることになったのかがわからないし。主人公の家族は2年間失踪していた主人公に誰も探したりしなかったのか。 
 演出も過去と現在を交互に描いていく必要って果たして効果的だったのかもわからないです。過去と現代が交互に代わる編集のつながりとかは見てて面白かったです。

 カルト集団からの奪還というモチーフは面白くて、しだいに主人公と一緒に周りが全員怖くて信じられない気持ちになってしまう映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/07/10 Blu-ray

監督ショーン・ダーキン 
脚本ショーン・ダーキン 
出演エリザベス・オルセン 
ジョン・ホークス 
サラ・ポールソン 
ヒュー・ダンシー 
ブラディ・コーベット 
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