映画【blank13】感想(ネタバレ)

blank13
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●こんなお話

 幼少時代に散々な目にあわされて憎い父が亡くなって葬儀でだんだんと知らないことがわかる話。

●感想

 70分ほどの中編で序盤から中盤は亡くなった父親とのわずかな思い出である主人公の少年時代の回想があって、そこで借金取りが家にやってきて怖かったり「作文で褒められたよー」と嬉々として報告するけれど雀荘でぞんざいに扱われてショック。とか酷い父親像が主人公サイドから見せていきます。

 そして中盤から葬儀に集まった人たちから父親との関係が語られて実は…的な。ここでの住職が皆さん思い出を語っていきましょうという唐突のフリがあって、葬儀でみんなが強制的に語らされるとかってあるのかな? と設定に疑問があって入り込めなかったです。そこから父親は困っている人がいたら助けてあげたり、面倒見がいい人物だとわかって主人公たちが戸惑うという。

 そこで人物像が反転する面白さはありましたが、だからといって主人公たちが貧乏で苦労して借金取りで怖い思いをして生活のためにバイトしてということをしたのは事実なので許されていいものなのだろうか? と終始疑問のままでした。主人公たちは参列者の話を聞いて許す、という気持ちにならずどうしたらいいのかという無表情さはよかったですが、そのためこの映画を見てどういう気持ちになればいいのかよく感じ取りにくかったです。佐藤二朗さんが場を仕切りますが、佐藤二朗さんのお芝居はいつもの佐藤二朗さんのお芝居で面白いけれど、コントっぽくなっていて気まずかったです。

 「家族の風景」が改めていい曲だなと再確認はできる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2021/01/24 tvk

監督齊藤工 
脚本西条みつとし 
原作はしもとこうじ 
出演高橋一生 
松岡茉優 
斎藤工 
神野三鈴 
大西利空 
北藤遼 
織本順吉 
村上淳 
神戸浩 
伊藤沙莉 
川瀬陽太 
波岡一喜 
福士誠治 
蛭子能収 
杉作J太郎 
永野 
榊英雄 
金子ノブアキ 
佐藤二朗 
リリー・フランキー 
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