●こんなお話
アイルランド系のボストンの暴力団とFBI捜査官がイタリア系の暴力団をやっつけるために手を組んで、悪いこといっぱいするけど。やっぱり悪いことがバレはじめていく話。
●感想
1人の若者が取調を受けていて、彼が南ボストンでチンピラがジョニー・デップさん演じるマフィアに仕えるところから始まって、いろいろ彼の人となりを見せていく。そしてFBI捜査官がジョニー・デップと昔からの友達らしくて対立するイタリア系マフィアをやっつけようと情報共有しようと持ちかけて、FBIのバックアップを得てどんどん勢力拡大していく。
暴力をいとわない男たちだけど、自分たちのルールをしっかりと守る姿を見ているのはやっぱり映画として面白くて自分たちとは違う世界を見るのは面白かったです。主人公のジョニー・デップは裏切り者を絶対許さなくて、しかもどこで怒るかわからなくてよかったです。劇中でステーキのレシピのくだりはこの映画1番の面白さでした。
バイオレンスシーンもさっきまで普通に喋っていたのに突如として乾いた銃声がして、ガラスが割れて血が飛び散る。という暴力描写も好みでよかったです。
話の方は120分次から次にテンポよく進むので見ている間は退屈しなかったですが、想像を超える展開が起きずに、そりゃそうなるだろうなというもので残念でした。大半は主人公が「お前喋ったのか」と裏切り者を殺していく。というのとFBIの主人公が同僚たちから「いい加減あいつ逮捕しろ」という状況の中1人だけ守ろうとするけど、だんだんどうしようもなくなっていく。ということだけでした。
主人公がしがないチンピラだったのがしだいにマフィアの大物になっていく。というのもよくわからなくて、ずっと数人で殺しをしていくだけにしか見えなかったです。2、3人しかなメインの仲間が出てこない印象でした。そしてガンバーバッチさん演じる議員の弟は、ほとんど本筋に絡んでこないので、彼の葛藤みたいなものを見たかったです。けどそうするとマフィアのストーリーとはあまり関係ないから描く必要はないのかとか考えました。
とはいえ、マフィアが優しく「何あいつと喋ったの?」と近づいてきたら、その場から全力で逃げないといけないと勉強になる映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/02/07 チネチッタ川崎
監督 | スコット・クーパー |
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脚本 | マーク・マルーク |
ジェズ・バターワース | |
原作 | ディック・レイア |
ジェラード・オニール |
出演 | ジョニー・デップ |
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ジョエル・エドガートン | |
ベネディクト・カンバーバッチ | |
ロリー・コクレイン | |
ジェシー・プレモンス | |
デビッド・ハーバー | |
ダコタ・ジョンソン | |
ジュリアンヌ・ニコルソン | |
ケビン・ベーコン | |
コリー・ストール | |
ピーター・サースガード |
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