映画【バットマン(1989)】感想(ネタバレ)

Batman (1989)
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●こんなお話

 ゴッサムシティで夜な夜な暴れるバットマンの話。

●感想

 タイトルはバットマンとなっていますが、この映画の主人公はカタキ役のジョーカーで、彼が動くたびに物語も展開してきます。それにリアクションするバットマンという構図でした。

 1幕目はジョーカー誕生までが描かれ、マフィアから酸の中に落ちてジョーカーとなって生まれ変わるまで。そこからジョーカーがゴッサムシティでテロ活動をしていきますが、その動機が一切描かれないです。化粧品なんかに毒を盛って、ゴッサムシティの住民を恐怖のどん底に落としたりします。なぜマフィアだった男がこのような行動をするのかわからない。それが怖いです。
 それでいてバットマンも社会正義のために動くのかと思いきや、そんなことは一言も口に出さず。ヒロインに「やめようとおもったけど抑えきれない」みたいな台詞を言います。自分の欲望のために大富豪がバットマンとなって悪事を働く人をぶん殴っていく。暴力衝動を抑えきれず人を殴りたいから行動してるだけ。そしてバットマンとジョーカーがヒロインを巡っての三角関係の話。

 ただやっぱりアクションシーンの迫力はないし、この内容で127分はチト長くて。特にクライマックスの編集のやる気のなさが凄いことになっていて、盛り上がらないです。
 それに肝心の主人公たちの三角関係も監督がオタクだから、全然描かれ方が不足していると思いました。

 とはいえ、暗い映像の中、テンションの高いジョーカーのお芝居を堪能できて何を考えてるかわからないバットマンの不気味さも最高の映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/08/23 Hulu

監督ティム・バートン 
脚本サム・ハム 
ウォーレン・スカーレン 
原案サム・ハム 
出演マイケル・キートン 
ジャック・ニコルソン 
キム・ベイシンガー 
ロバート・ウール 
パット・ヒングル 
ビリー・ディー・ウィリアムス 
マイケル・ガウ 

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