映画【爆心 長崎の空】感想

☆☆☆

●こんなお話

 長崎を舞台に幼い娘を亡くした母親とその家族。母親が急死してしまった娘さん、の再生を描いていく話。

●感想

 丁寧に作られて真摯に描いていて、原爆、隠れキリシタンなど長崎の傷に悩みながらも前を向いて生きていく家族を見つめる目線が好感を持てる映画でした。

 明日また会えると思ってたけど、突然いなくなってしまう悲しみ。わかってはいるけど、その悲しみに人間が直面したときどのような気持ちになるのか。そして親が被爆者のため、自分の子どもを産むことができない。
 稲森いずみさんは最初から最後まで落ちたお芝居をしていて物凄いことになってました。どのように気持ちを作っていたのか知りたいです。

 「長崎の人間は自転車に乗らない」など、長崎あるあるが微妙に挟まりつつ展開していきますが。芯となる話がないためか、中心人物があっちへ行きこっちへ行きとブレてしまっているように思えました。
 特に柳樂優弥さんや池脇千鶴さんなんかは、深く描かれるのかと思いきや急に幕引きになってしまって残念でした。柳樂さんの孤独や特に過去の傷に縛られたくない現代っこな池脇さんの感じが活かされていなかったです。
 そして97分と短い時間なのにかなりゆったりな描かれ方なので、退屈に感じてしまう映画でした。

 とはいえ、役者さんたちの熱演は素晴らしく当たり前にある日常を感謝するのを忘れてはいけない気持ちになれる映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/07/22  東劇

監督日向寺太郎 
脚本原田裕文 
原作青来有一
出演北乃きい 
稲森いずみ 
柳楽優弥 
北条隆博 
渡辺美奈代 
佐野史郎 
杉本哲太 
宮下順子 
池脇千鶴 
石橋蓮司 
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