映画【悪の絵】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 殺人犯の書いた絵に魅了された画家が世に出すけど、バッシングされたりする話。

●感想

 作家が罪人だったりサイコパスだったり「作品に罪はあるのか?」という常につきまとう問題を真っ向から描いていて、画面もスタンダードサイズというのが印象的でした。

 主人公も画家でクリエイターで自分がインパクトを受けた絵が殺人犯だけど、そんなの知ったこっちゃないと世に広めようとする。そういう意見はわかりますが、いかんせん主人公が周りの意見を聞かないでオラオラと突き進むのとかが見ていて首をかしげてしまいました。普通に不法侵入とかしていました。

 作風もがっつりとアート映画なので会話の間がたっぷりとられていて80分ほどしかない短い上映時間ですが、だいぶ体感時間は長く感じる作品です。

 せっかく芸術と作者の素行の関係性という問題を描いているのに、それがあまり伝わってこずにやたらと間延びしてるだけというのが個人的に感じてしまう内容でした。

鑑賞日:2020/11/06 東京映画祭

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