映画【A.I.】感想(ネタバレ)

artificial-intelligence-ai
スポンサーリンク

●こんなお話

 「早く人間になりたい!」という【ピノキオ】的な【妖怪人間】的な願いを持つメカの愛と冒険の話。

●感想

 SFというジャンルの世界観を表現する映像や美術が視覚として面白くて、それを見てるだけで楽しめる作品でした。その表現プラスして主人公のメカの愛の物語として泣ける映画でした。

 人間たちのほうが不気味な存在として描かれていて、メカたちのほうがよっぽど感情移入できるようになっていて、ひたすらお母さんに会いたいという動機のもとに行動していく主人公。中盤までは人間との追いかけっことかがあって娯楽映画としてのハラハラドキドキがあって飽きずに見ることができました。ジャンクフェアのシーンとかはほとんどホラー映画のような怖さでした。

 そして後半は主人公が1人だけになってうねりとしては停滞してしまって、ほとんど1人芝居のような静かな展開が続くので退屈に感じてしまいますが。今までの伏線が綺麗に回収されていって、個人的には涙がこぼれちゃいそうになりました。序盤で実の子どもと両親の取り合いになってのほうれん草食べちゃう事件、髪の毛切ってこい事件、プールに落ちちゃう事件、と悲しい出来事が続いて捨てられちゃう。その時のお母さんのお芝居が素晴らしくて、本当は愛してるのだけど実の子どもや夫の手前、それを表現できない。それが最後の最後で実は「愛してたのよ」と主人公に語りかけるというラストは主人公にとってとれだけ幸せなことだったのだろうかと感動しちゃう名ラストだったと思いました。

人類が滅びちゃって2000年後の世界で宇宙人と出会って、という世界をお笑いにせずにリアルにしちゃうというぶっ飛んだ設定を感動物語にしちゃう作り手の人たちの力に感服しちゃう映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/12/23 Hulu

監督スティーヴン・スピルバーグ 
脚本スティーヴン・スピルバーグ 
原作(小説)ブライアン・オールディス 
出演ハーレイ・ジョエル・オスメント 
ジュード・ロウ 
フランシス・オーコナー 
サム・ロバーズ 
ジェイク・トーマス 
ブレンダン・グリーソン 
ウィリアム・ハート 
タイトルとURLをコピーしました