映画【青葉家のケーブル】感想(ネタバレ)

aobakenotable
スポンサーリンク

●こんなお話

 4人の共同生活の家に美術学校の夏期講習に行くために居候に来た女の子の話。

●感想

 主人公の家に友人の娘が居候でやってくるところから物語が始まり、その家の構成を説明する男子中学生。主人公の友人とその彼氏も一緒に住んでいるらしい。友人の娘は美大受験のための夏期講習でこの家にやってきた。

 白い映像に画面に映る美術や小道具すべてがシンプルなオシャレで登場人物の後ろがぼやけているの映像を見ているだけで楽しかったです。

 夏期講習で出会う友達と仲良くなって行ったり、母親は人気中華料理屋で話題の人で母親の名前を出さずにいたいけど。結局周囲の期待は母親の話なので、それに合わせて母親の名前を出してしまって、そのあとに自己嫌悪に陥ったり。他には中学生がバンドを結成していて憧れのバンドのライブのために懸賞に応募するために練習をする。中学生たちが緩い感じの中、頑張るというのも見ていてほっこりさせてくれました。そして主人公は預かっている娘さんの母親と20年前とかに絶縁しているらしい。そして主人公は繁盛しているらしい中華料理屋に会いに行く。そして会った瞬間にわだかまりは打ち解けて、彼女がぎっくり腰になっちゃうので、取材の協力でのドタバタ。

 自分が何をしたいのか昔に恥ずかしい過去があったり人を傷つけたりしていることもあるけど、今の自分を肯定するというさわやかな映画でよかったです

 ただ主人公が、20年前に絶縁していたという告白を言うのも急で、それでなぜ娘さんを預かることになったのか。映画が始まる前の人生についての心境の説明が少しほしかったです。中学生がクライマックスでみんなで練習したけれどデモテープを応募しないという選択肢とかもその後の謝罪も仲間たちが受け入れるのもあっさり。そもそも練習中に聞こえてくる謎の音、というのでサスペンスっぽくしていますが、そのオチも何が面白いのか全く理解できないシーンだったりしました。

 とはいえ、娘さんがインターンを経験して友達との関係が少し崩れてからまた復活するというのを若い役者さんたちが素敵でしたし、自分がやりたいことを見つけるという誰でも通ってくる道をしっかりと描いていてよかったです。それに中華料理屋さんのホールの人が最高に面白くて素晴らしかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2021/12/21 Amazonプライム・ビデオ

監督松本壮史 
脚本松本壮史 
遠藤泰己 
出演西田尚美 
市川実和子 
栗林藍希 
寄川歌太 
忍成修吾 
久保陽香 
上原実矩 
細田佳央太 
鎌田らい樹 
大友一生 
芦川誠 
中野周平
片桐仁 
タイトルとURLをコピーしました