映画【あのこは貴族】感想(ネタバレ)

anokohakizoku
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●こんなお話

 東京で暮らす人たちが全く違う環境で生きてきて少し交錯する話。

●感想

 2016年の元旦、タクシーから東京の夜を走る中、主人公がボーっと夜景を見ている。食事会が行われていて、そこにやってくる主人公。婚約者を連れてくるはずだったのに1人でやってきて家族は驚く。そしてお見合いを勧めてくる。

 男性を紹介されたり出会い系みたいなので探してみたり、男性を探していくモンタージュ。そんな中義理の兄の知り合いの自分を雨男を自称する男性とデートをして好きになってしまう主人公。Facebookとかで名家の出身らしいことがわかる。

 2017年の富山。もう1人の主人公が東京から帰ってきて高校の同窓会へ出席する。こちらの主人公は慶応義塾大学に受験で入学して外組と呼ばれ、エスカレーターで上がってきた内組というグループがわかってくる。

 単純にこういう貴族社会、セレブ社会を覗ける映画として楽しかったです。東京は階層が違う人種とは出会わないというのは納得でした。

 父の体調不良のため授業料をキャバクラで働くけど、大学を辞めてしまう。そして同窓会で大学の友達と再会する。イベント会場で働く富山の主人公がバイオリニストに声をかけて名刺を渡す。そのバイオリニストは東京の主人公の友人で婚約者である男性と富山の主人公と親しく話しているのを見る。

 そのバイオリニストきっかけで主人公同士が会うことになって、婚約者について語らう。遊びで付き合っていた婚約者と別れ起業しようとしてる友達に誘われて一緒に働くことにする。

 婚約者と結婚した東京の主人公は相手の家柄のプレッシャーが凄くて圧倒されたり、旦那さんが何も言わずに選挙とかを手伝いして出馬しようかというのとか子どもができないのが悩みになってきたり、もろもろあって離婚を決意して家族で謝りに行く。

 1年後、バイオリニストのマネージャーとして働く主人公が離婚した政治家と再会して演奏会で視線を合わせて映画が終わっていく。

 貴族社会の生活仕草持ち物を映像で見られる面白さ、日本社会の階層というのを映像のリズムみたいなのが心地よく役者さんも本当にそういう人たちという風に見ることができるリアリティ感じられるもので素晴らしかったです。

 ただ120分はチト長く感じて、物語がどこに向かっているのだろうという風に感じてしまう話運びでした。それは個人的に興味が持てないという部分が大きいだけなのだと思います。

 とはいえ、単純明快な勧善懲悪とかではない存在感いっぱいの映画で面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2022/04/10 WOWOW

監督岨手由貴子 
脚本岨手由貴子 
原作山内マリコ
出演門脇麦 
水原希子 
高良健吾 
石橋静河 
山下リオ 
佐戸井けん太 
篠原ゆき子 
石橋けい 
山中崇 
高橋ひとみ 
津嘉山正種 
銀粉蝶 
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