映画【西部戦線異状なし】感想(ネタバレ)

ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT
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●こんなお話

 ドイツ軍の最前線の兵隊さんたちの日常と過酷な戦争の話。

●感想

 出征する軍隊を見送る人たちが外にいて室内では授業をして郵便配達のおじさんに手紙が来ていないか話すというオープニングから室内の扉が開いて外にカメラが出ると大人数が画面いっぱいに広がってという映像からすごいスペクタクルで掴まれました。

 授業では若者に戦争に行って国に尽くすことの意味を熱く説く先生。それに目を輝かせる若者たち。新兵ものとして訓練から始まります。オープニングで優しい郵便配達のおじさんが軍曹としてやってきて今まで通り喋りかけると怒られて徹底的な訓練でしごかれたりしていきます。くたくたになってご飯にありついたり。最初の任務で鉄条網を張る任務。そこから怒涛の戦闘シーン。

 砲弾の雨あられで精神がおかしくなっていく戦友たち。今にも崩れ落ちそうな洞窟で日常を過ごす主人公たち。塹壕を出てフランス軍と正面突撃していったりしていきます。ひたすら銃声や砲弾の音しか響かない時間の緊張感が言葉にならないほどの凄さでした。

 負傷して足を切断する戦友がいたり、つかの間の休息があったりフランス女性といい感じになったり。フランス兵と白兵戦を繰り広げてフランス人を殺害して奥さんの写真を見つけて謝罪。負傷した主人公が病院で過ごして運ばれていく人を見ると死の部屋に連れていかれる噂に怯える。地元に戻って学校では相変わらず戦争の大義について語る先生。「戦争はそんなものじゃない」と語る主人公に「臆病者」と罵る生徒たち。母親から心配されながら再び戦場へ行き、兵士たちが若者になっていて主人公は古参兵となっている。古い仲間と再会に喜びもつかの間、砲撃で負傷してしまう仲間、「これで家に帰れる」と喜んでいるけど運んで戻るともう息絶えている。主人公が塹壕で蝶を見つけて手を伸ばすと…という有名なラストシーン。

 これほどの反戦映画がこの時代からあるのかという内容で、戦闘シーンの迫力や西部戦線異状なしというタイトルとかも素晴らしい映画でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2022/02/13 Amazonプライム・ビデオ

監督ルイス・マイルストーン 
脚色マックスウェル・アンダーソン 
デル・アンドリュース 
ジョージ・アボット 
原作エリッヒ・マリア・レマルク 
出演ルイス・エイヤース 
ルイス・ウォルハイム 
ジョン・レイ 
レイモンド・グリフィス 
スリム・サマーヴィル 
ラッセル・グリースン 
ウィリアム・ベイクウェル 
スコット・コルク 
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