映画【X-MEN ファースト・ジェネレーション】感想(ネタバレ):友情と理念が交差する誕生の物語

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●こんなお話

 キューバ危機をあおろうとする元ナチの野望を止めるX-MENたちの話。

●感想

  第二次世界大戦下、ポーランドの収容所で、少年エリックは母親と引き離され、その怒りと悲しみで金属を歪める力を発現する。その能力に目をつけたナチス将校セバスチャン・ショウは、彼の潜在力を引き出そうと残酷な方法で母親を殺害。エリックは復讐を誓う。

 同じ頃、アメリカの屋敷では、心を読む少女チャールズが、姿を変えられる孤児レイヴンと出会い、姉弟のように暮らすことに。

 やがて1960年代初頭、成長したエリックは世界中を回ってショウを追い詰める暗殺者となり、一方のチャールズはオックスフォード大学で遺伝学を研究。アメリカCIAは、ソ連との冷戦の裏で暗躍するショウの存在を察知し、ミュータントの協力を求めてチャールズをスカウトする。

 ショウは軍団を率い、ミュータント能力で米ソ間の緊張をあおり、核戦争を引き起こそうとしていた。チャールズは任務中にショウを追うエリックと出会い、彼を説得して共闘。CIA施設でミュータントたちを集め、訓練を始める。新たに仲間になるのは、光線を操るアレックス、音波の翼を持つショーン、エネルギー吸収能力のダーウィン、そしてレイヴンも正式参加。

 しかしショウ側も強力で、テレポート能力者アザゼル、ダイヤモンド化できるエマ・フロスト、旋風を操るルークらが行動を共にする。ショウはCIA施設を襲撃し、反撃しようとしたダーウィンが犠牲に。

 エリックはチャールズの指導で能力を制御する術を学び、友情を深めながらも、ショウへの復讐心を忘れられない。やがてキューバ危機が勃発し、米ソの艦隊が対峙する中、ショウは潜水艦で暗躍。X-MENは決戦に挑む。

 水中から潜水艦を引き上げたエリックは、内部に突入してショウと一騎打ち。金属ヘルメットでチャールズのテレパシーを遮るショウだったが、エリックは隙を突いてヘルメットを奪い、ショウを殺害。その直後、米ソ双方がミュータントを脅威とみなし攻撃を開始。エリックはミサイルを金属操作で反撃しようとするが、チャールズが止めに入り、二人はもみ合いになる。

 その最中、CIAのエージェントが放った弾丸がチャールズの背に当たり、彼は下半身不随となる。エリックは「人間とミュータントは共存できない」と宣言し、レイヴンや一部の仲間を連れて去る。エリックはヘルメットをかぶり、「マグニートー」としての道を歩み始める。

 チャールズは残った仲間とともにX-MENの基盤を作り、人類とミュータントの共存を目指す決意を固める。物語は、友情と理念の対立を抱えておしまい。

 本作は、ナチスハンターとなったエリックと、CIAに協力するチャールズという二つの物語を同時進行で描き、共通の敵ショウとの対決へと収束していきます。冷戦時代を背景に、スパイ映画のようなフォーマットに超能力バトルを融合させた展開は見応えがありました。若いミュータントたちの訓練シーンも、キャラクターの個性が際立ち、とても楽しく見れました。

 クライマックスでのショウとの対決では、ケビン・ベーコンの演技が圧巻で、身体は動かないのに表情から伝わる恐怖が印象的でした。コインがゆっくりと額に迫る描写は、残酷さと静けさが同居し、強烈な余韻を残します。ただ、チャールズが「やめろ」と言いながらも相手を止め続ける演出は、少し不思議に感じる部分も。

 また、物語終盤ではミュータントたちの立場や思想が分かれ、それぞれの選択が描かれますが、直前まで戦っていたキャラクター同士が急に行動を共にする場面など、唐突に感じられる描写もあったり。それでも、能力者同士の駆け引きや、スパイサスペンスとアクションの融合は魅力的で、X-MENシリーズならではの世界観を存分に楽しむことができる作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2012/12/13 Blu-ray 2020/03/22 WOWOW 2025/08/13 Disney+

監督マシュー・ヴォーン 
脚本アシュリー・エドワード・ミラー 
ザック・ステンツ 
ジェーン・ゴールドマン 
マシュー・ボーン 
原作スタン・リー 
ジャック・カービー 
出演ジェームズ・マカヴォイ 
マイケル・ファスベンダー 
ローズ・バーン 
ケヴィン・ベーコン 
ジャニュアリー・ジョーンズ 
オリヴァー・プラット 
ジェニファー・ローレンス 
ニコラス・ホルト 
ゾーイ・クラヴィッツ 
ルーカス・ティル 
ジェイソン・フレミング 
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 
エディ・ガテギ 
アレックス・ゴンサレス 
マイケル・アイアンサイド 
サーシャ・ピーターズ 
ヒュー・ジャックマン
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