●こんなお話
ベルリンで韓国と北朝鮮のスパイの戦いの話。
●感想
細かいカッティングで繋いだアクションシーンに重低音が響く銃撃戦とハリウッド映画でも日本映画でもなく韓国映画特有の熱気で突き進むアクション映画で興奮してみることができました。そのアクションシーンを見られるだけでも満足できる映画だと思いました。
ただ登場人物の思惑が錯綜しまくって何が何だかよくわからない状態のまま見せ場のアクションで繋いでいくという印象で、正直誰が何のために殺し合いをしているのかがわからなかったです。ベルリンファイルってなに状態?
冒頭、北朝鮮の工作員の主人公、ロシアのブローカーたちが何やら取引している様子。そこを監視している韓国の秘密警察、更には北朝鮮側もいたり。そこにモサドが突入してきてと、ど頭で登場人物や物語の設定を理解できないままガンガン展開していく。
次に出てくるのは主人公の奥さんとのエピソードがあり、北朝鮮から主人公たちが怪しいと送られてくる謎の男の描写があり。。
そして主人公は濡れ衣を着せられて逃亡劇になりますが、主人公に疑いがかけられるのは奥さんがアメリカ大使館の近くにある病院にいってたからうんぬんだったりが高速で描かれ、かつ同時に韓国の警察の方も描かれるけど。こっちは正直追いかける側なので気づいたら忘れそうになる。けどCIAの友人が殺されて嘆くシーンが結構描かれたり、自分が組織のアウトローで上司との確執なんかも結構描かれたり。果たして本筋に必要な背景だったのかがわからなかったです。
キムジョンイル総書記亡きあとキムジョンウン体制になってのゴタゴタで隠し資金を巡る戦いだったのかな? と、頭の悪い自分にはよくわからないです。
そしてなんやかんやあってベルリン関係なく山小屋みたいなところで銃撃戦。ここでアラブの悪党たちとの真相が暴かれた後の入り乱れる思惑も何だかよくわからなかったです。
東西冷戦の象徴であるベルリンでやる意味は何だったんだろう? ソウルじゃ駄目だったんだろうか? この映画のベルリンにはドイツ人存在しないんだろうか? というくらいガラガラの街で生活感がなかったりなのが残念でした。
エピソードをてんこ盛りにしてやたらと混乱を煽って迫力のアクションシーンで更に混沌とさせてしまう残念な映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2013/12/11 Blu-ray 2015/01/30 Hulu
監督 | リュ・スンワン |
---|---|
脚本 | リュ・スンワン |
出演 | ハ・ジョンウ |
---|---|
ハン・ソッキュ | |
リュ・スンボム | |
チョン・ジヒョン |