●こんなお話
名画の競売人が記憶喪失になって大尉変なことになる話。
●感想
ダニー・ボイル監督らしいスタイリッシュな映像と音楽でテンポやテンションの高さを保っている映画でよかったです。話の内容の夢か現実かという雰囲気にもバッチリあっていたと思います。
ところが話は盗まれた絵画を巡る二転三転するストーリーかと思いきや、主人公の記憶をギャングと催眠療法士が何とか引き出そうとする話。
そして確かに二転三転する展開で驚けるものですが、パズルが繋がっていく爽快感はあまりなくて。むしろ疑問が残ってしまうという。
それはこの映画が夢か現実かわからないというモチーフなので、話の整合性とか人物の動機とかがわかりにくくなっているため。全てが判明した後もカタルシスが少ないと思いました。
主人公が主人公らしくない極悪っぷりなのでギャングが良い人に見えちゃったり、ヒロインが1番の蜘蛛女だったり。巻き込まれた女の人可哀想すぎるよなー、だったり。「ヘアーがない」が重要なところなのにモザイクがかかってるため、ボクはヘアーがないことに気づかずよくわからなくなってしまっていたり。催眠療法ってここまで人間を操れるの? と驚いたり。
爽快感が少なく話があっちいったりこっちいったりと忙しい映画ですが、ダニー・ボイル監督ファンなら楽しめる洒落てる映画で面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2013/10/17 TOHOシネマズ南大沢
リンク
監督 | ダニー・ボイル |
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脚本 | ジョー・アハーン |
ジョン・ホッジ |
出演 | ジェームズ・マカヴォイ |
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