映画【スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲】感想(ネタバレ):闇に沈む銀河の戦い

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●こんなお話

 帝国軍が同盟軍をグイグイ追い詰めて、ルークはジェダイマスターに、ソロとレイア姫はダースベイダーの追っ手から逃走する話。

●感想

 銀河帝国は前作でデス・スターを失いながらも、反乱軍を壊滅させるための探索を続けていた。反乱軍は氷の惑星ホスに新たな基地を築き、ルーク、ハン・ソロ、レイア姫をはじめとした仲間たちが結集していた。パトロールに出ていたルークは雪の怪物ワンパに襲われ捕らえられるが、ライトセーバーとフォースの力で脱出。しかし極寒の雪原で力尽きかけ、幻のオビ=ワンに「惑星ダゴバへ行き、ヨーダを探せ」と告げられる。そこへ現れたハンに救われ、命をつなぐ。

 一方、帝国は偵察ドロイドによってホス基地を発見。ダース・ベイダーの指揮する大軍が迫り、反乱軍はAT-ATと呼ばれる巨兵を相手に必死の防戦を繰り広げるが、劣勢に追い込まれて撤退戦となる。仲間たちは散り散りに脱出し、ハンとレイア、チューバッカ、C-3POはミレニアム・ファルコンで帝国軍から逃げる。しかしハイパードライブが故障して追撃を振り切れず、小惑星帯に逃げ込み、岩だと思った場所が実は巨大生物の体内だったりと、危機の連続にさらされる。彼らは旧友ランド・カルリジアンのいるクラウド・シティへ向かうが、そこにはさらなる罠が待ち受けていた。

 一方ルークはXウィングで惑星ダゴバに到着。霧と湿地の広がる異様な環境で、小柄な老人ヨーダと出会う。頼りなく見えた彼が実は偉大なジェダイ・マスターであり、ルークは厳しい修行を受けることになる。フォースによる集中や未来を見通す力を磨いていくが、洞窟で幻影のベイダーと対決し、その仮面の奥に自らの顔を見るという不吉なビジョンに心を揺さぶられる。そして仲間が苦しむ未来を幻視したルークは、ヨーダやオビ=ワンの霊の忠告を振り切って旅立つ。

 クラウド・シティにたどり着いたハンたちは、ランドに歓迎されて一息つく。しかし彼がすでに帝国と取引していたことが明らかになり、捕らえられてしまう。ハンは賞金稼ぎボバ・フェットに引き渡されるため、カーボン冷凍されることになる。その直前、レイアが「愛してる」と告げ、ハンは「知ってるさ」と答える。彼は氷の彫像のように冷凍され、仲間たちは打ちひしがれる。そこに駆けつけたルークはダース・ベイダーと対峙。青と赤のライトセーバーが暗闇に映える戦いの中で、ベイダーは圧倒的な力でルークを追い詰め、右手を切り落とす。そして衝撃の言葉を投げかける。「私がお前の父だ」。絶望に打ちのめされたルークは拒絶し、クラウド・シティの底へ身を投げる。辛くも救助に来たレイアたちに助けられ、命をつなぐ。

 最後にハンは依然として捕らわれたまま。義手をつけたルークはレイアと共に仲間の救出を誓う。帝国に大きな打撃を受けながらも、反乱軍の物語は次への希望を残して終わる。

 氷の惑星から始まる戦闘はスケールが大きく、迫力ある映像に圧倒されました。ルークの修行シーンやファルコン号の逃走劇は暗いトーンで進みますが、その陰鬱さが物語に緊迫感を与え、むしろ魅力を増していると感じました。ヨーダが暮らす不気味な惑星の湿地や、雲の上に浮かぶ空中都市のビジュアルは強い印象を残し、冒険の広がりを感じさせます。特に青と赤の光刃が交錯するライトセーバー戦は美しく迫力があり、スター・ウォーズというシリーズの醍醐味を味わえる場面でした。全体的に暗い基調ながら内容は凝縮されており、シリーズの中でも見応えのある一作だったと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/02/12 Blu-ray 2025/09/11 Disney+

監督アーヴィン・カーシュナー 
脚本リー・ブラケット 
ローレンス・カスダン 
出演マーク・ハミル 
ハリソン・フォード 
キャリー・フィッシャー 
ビリー・ディー・ウィリアムス 
アンソニー・ダニエルズ 
デイヴィッド・プラウズ 
ピーター・メイヒュー 
ケニー・ベイカー 
フランク・オズ 
アレック・ギネス 
ジェレミー・バロー 
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