映画【バイロケーション】感想(ネタバレ)

bilocation
スポンサーリンク

●こんなお話

 自分が知らないところで自分が監視カメラに映っていて、バイロケーションという自分の分身が発生していて自分とは相反する感情の持ち主のバイロケとの戦いの話。かと思いきや……な話。

●感想

 自分と同じ見た目の人間が自分の大切なものを奪ってくるという設定はよくあるようなもので、序盤から中盤は攻撃的なバイロケーションからの襲撃におびえるという展開ですが、中盤からバイロケーションの別の一面が出てきて切ない展開になる。最初から不思議なカットなんかがあって伏線が回収されていくのは面白かったです。
 バイロケの発生だったり、バイロケに悩む人たちのバイロケ誕生の回想やその突如現れるバイロケとの戦いは面白く見ることができました。灰色になる画面なんかカッコよかったです。

 けれども伏線が回収されると新たに疑問が発生してしまって、見てるうちにどっちがどっちだかわからなくなってしまいました。
 「あの時のあれはどういう意味だったんだ? あの時はどっちだ。こっちか?」とつじつまを考えてしまって、物語に入り込めなかったです。
 本体が6階で絵を描いている。バイロケはどこで絵を描いていたんだ? 6階のドアの前の水溜まりの伏線はバイロケが映らないというもののためなのかな? 意味あったのかな? とバイロケは本体の何キロ周囲しか現れないという設定だけど。バイロケと恋愛してた人はずっとあの病院周りでしかデートしてないのかな? バイロケと戦っていたイケメンは最後に協力して何であんな行動をとったのかな? 
 とかいろいろつじつまを考えてしまいました。そしてこの内容で119分は長いです。全てが分かって本体とバイロケのその後が結構時間をかけて描かれていくので退屈してしまいました。

 つじつまをまた見直すためにもう1回、表バージョンではなく裏バージョンも見てしまいそうな製作側の術中にハマってしまいそうな映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/01/19 TOHOシネマズ南大沢

監督安里麻里 
脚本安里麻里 
原作法条遥 
出演水川あさみ 
千賀健永 
高田翔 
滝藤賢一 
浅利陽介 
酒井若菜 
豊原功補 
タイトルとURLをコピーしました