●こんなお話
ガソリンを巡って、ガソリンを持ってる人たちとガソリンを奪おうとする人たちが殺し合いをしていて、その間で頑張る主人公の話。
●感想
世界が戦争によって崩壊した。そんなモノローグから物語は始まる。終末の荒野を車で突き進む主人公は、放置されたヘリコプターを見つけるが、その持ち主に見つかってしまう。しかし主人公は冷静に反撃し、逆に相手を制圧する。
そのヘリの主から、ガソリンのありかを聞き出し、そこへ向かうと暴力的な集団が現れて人を襲っている。主人公は迷わずその被害者を助け出し、重傷を負ったその人物を仲間の拠点まで運ぶことに成功する。彼との間には「ガソリンを譲る」という約束があったが、その人物は命を落とし、約束は果たされないまま終わってしまう。
さらに、暴力集団がガソリンを奪おうと襲いかかってくる。仲間たちは、精油所からタンクローリーで移動する作戦を立てており、主人公にも同行を持ちかけるが、彼はいったんそれを拒否する。
単独での移動を試みた主人公だったが、暴力集団に襲撃され、愛車は爆発してしまう。仲間たちの元に戻った彼は、タンクローリーの運転手を買って出て、一緒に移動することを決意する。
道中で仲間が次々と倒れていく中、命懸けの追走劇が繰り広げられ、暴力集団を撃退することには成功する。だが、苦労の末に守り抜いたタンクローリーの中身は、まさかの「砂」だった。
冒頭のモノローグを語っていたのは、主人公と共に旅をした子どもだった。彼はのちにこの終末世界のリーダーとなり、語り部としてこの激動の時代を振り返っていたのだ。でおしまい
世界観の完成度が高く、終末感あふれるビジュアルだけで惹き込まれてしまう不思議な魅力がある作品でした。カーチェイスの迫力は圧巻で、クライマックスのガソリン争奪戦は手に汗握る展開。悪役たちの狂気も際立っており、指をブーメランで切られても笑っているような人物の存在感が強烈でした。登場人物が乗る車や衣装も最高で、全体の設定が本当に勝利していると感じました。
個人的には、主人公が連れている犬がかわいくて、しかもいい演技を見せてくれたのが嬉しかったです。この犬がいるだけで満足度がぐんと上がった作品でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2015/06/22 Hulu 2025/06/10 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ジョージ・ミラー |
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脚本 | テリー・ヘイズ |
ジョージ・ミラー | |
ブライアン・ハナント |
出演 | メル・ギブソン |
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ブルース・スペンス | |
ヴァーノン・ウェルズ | |
エミール・ミンティ | |
マイク・プレストン | |
ケル・ニルソン | |
ヴァージニア・ヘイ | |
シド・ヘイレン |