●こんなお話
荒くれ者の警官と武装強盗団が銃撃戦する話。
詳細ネタバレあらすじ
ロサンゼルスで、レイ・メリーメン率いる強盗団が現金輸送車を襲撃する。メリーメン、ボー・“ボスコ”・オストロマン、レヴィ・エンズリンらは警備員を襲撃し、現金輸送車を奪う。警備員が抵抗したため銃撃戦になり、警察も現場へ到着する。メリーメンたちは警察官と銃撃戦を繰り広げながら現金輸送車で逃走するが、輸送車の中には現金が積まれていなかった。
翌朝、ロサンゼルス郡保安局の重大犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンが現場を調べる。ニックは以前からメリーメンたちを捜査しており、今回の襲撃にもメリーメンが関わっていると判断する。ニックはバーで働くドニー・ウィルソンを連行して尋問する。ドニーはメリーメンに運転手として雇われ、現金輸送車襲撃に関わったことを認める。
メリーメンたちは、次の強盗に向けて準備を進める。標的はロサンゼルスの連邦準備銀行で、そこには廃棄予定の紙幣が保管されている。メリーメンたちは現金輸送車を利用して連邦準備銀行へ入り、紙幣を持ち出す計画を立てる。
ドニーは出前の仕事を利用して連邦準備銀行へ出入りし、建物内部を確認する。さらにトイレの天井裏に食べ物を隠し、後の計画で使用する準備を進める。
ニックはメリーメンたちの動きを追い、強盗計画について調べる。メリーメンの恋人からも情報を得て、メリーメンたちが金曜日に銀行を襲撃することを把握する。
金曜日、メリーメンたちはピコ・リベラの銀行を襲撃する。行員を人質に取り、警察に現金と逃走用のヘリコプターを要求する。警察が銀行を包囲すると、メリーメンたちは人質の一人を殺害したように見せかける。ニックたちは銀行内部へ突入する。
しかし、銀行内にメリーメンたちから姿を消す。人質は生存しており、殺害されたように見えた人物も生きている。メリーメンたちは金庫付近を爆破し、床下から地下道へ抜けて銀行から脱出していた。ピコ・リベラの銀行強盗は、警察を別の場所へ引きつけるための陽動だった。
メリーメンたちは現金輸送車を使って連邦準備銀行へ向かう。正規の搬入口から施設内へ入り、警備員を装って現金を運び込む。
ドニーは現金を運ぶ台車の中に隠れて連邦準備銀行へ入る。建物内部で停電が発生すると、職員が持ち場を離れる。ドニーはその間に現金を扱う場所へ移動し、廃棄予定の紙幣を袋へ詰める。さらに監視カメラを停止させ、回収した紙幣を廃棄物として搬出できる状態にする。
ドニーは現金の入った袋を廃棄物に紛れ込ませる。その後、空調ダクトを通ってトイレへ移動し、事前に天井裏へ隠していた出前の食べ物を取り出す。出前の配達員を装って建物から出ようとするが、警備員に止められる。ドニーはその場から逃げる。
連邦準備銀行から廃棄物を運び出すトラックが出発する。メリーメンたちはトラックを追い、現金が積まれていることを確認する。
一方、ニックたちはドニーを捕まえて、尋問し、メリーメンたちの逃走先を聞き出す。
メリーメン、ボスコ、レヴィは廃棄物トラックから現金を回収し、車で逃走。道路が渋滞して車が停止してるところに、ニックたちが到着し、道路上で銃撃戦が始まる。
レヴィとボスコが銃撃を受けて死亡。メリーメンは車から逃げて徒歩で移動する。ニックが後を追い、フェンス越しにメリーメンを撃つ。メリーメンは負傷するが、ニックに銃を向ける。しかしメリーメンの銃には弾が残っておらず、ニックがメリーメンを撃ち、メリーメンは死亡する。
ニックはメリーメンたちが使用していた車を調べる。車内の袋には大量の現金ではなく、細かく裁断された紙が入っている。連邦準備銀行から持ち出された本物の現金は、メリーメンたちの車には残っていない。
さらに、拘束していたドニーが逃げていることが判明する。ニックはドニーのバーへ向かうが、ドニーはすでに姿を消している。ニックは店内に残されたものを調べ、ドニーが連邦準備銀行の内部について情報を集めていたことを確認する。
その後、ドニーがメリーメンたちとは別に本物の現金を持ち出していたことが明らかに。メリーメンたちが警察との銃撃戦を続けている間に、ドニーは現金を持って逃げていた。メリーメンたちが最後に運んでいた袋には裁断された紙だけが残されていた。
その後、ドニーはロンドンへ移動し、バーで働いている。店の向かいにはダイヤモンド取引所があり、ドニーは店に入ってきた男性に勤務先を尋ねる。その男性がダイヤモンド取引所で働いていることを確認すると、ドニーは男性にビールを渡し、次の標的を探していることを示しておしまい。
●感想
冒頭からロサンゼルスの銀行強盗の多さを示すテロップが入り、犯罪が多発する街として描かれています。ただ、銀行強盗の件数を見せられると、ロサンゼルスには銀行がそんなにたくさんあるのかという、別のところが気になってしまいました。
銃撃戦はかなり迫力があってよかったです。銃声が大きく、銃弾が車や道路に当たる様子も激しく描かれていて、銃撃戦を見ているだけでもアクション映画として楽しめます。特に終盤の市街戦は、一般車両が走る道路を舞台に警察と強盗団が撃ち合うため、かなり派手です。
一方で、上映時間が140分あるため、全体としては少し長く感じました。ニックと妻の関係や別居をめぐる場面も入りますが、強盗と刑事の対決を中心に観たい自分としては、そこまで必要なのかと思ってしまいました。
強盗団側も仲間同士の関係を描く場面が多く、メンバーの一人に関係する女性の彼氏がやって来た際に、仲間たちが集まって脅す場面などがあります。強盗団の人間関係を描くための場面なのだと思いますが、上映時間を考えると、もう少し本筋に絞ってもよかったように感じます。
メインとなるのは、厳重に警備された連邦準備銀行から大量の紙幣を持ち出すケイパーものです。どのように内部へ入り、どうやって現金を運び出すのかという準備が長く描かれるので、そこから最後にどんな仕掛けが待っているのかがポイントになります。
ただ、終盤で明かされる展開については、ケイパーもの特有の「やられた」という面白さよりも、「なぜそこまでの行動を取るのか」という疑問のほうが残りました。特に銀行へ潜入するドニーが重要な役割を担っているため、最後にすべてが明かされても、納得しきれない部分があります。
140分という長さがあるにもかかわらず、ニックやメリーメンたちの人物像は十分に掘り下げられていない印象もあります。そのため、クライマックスの銃撃戦で仲間が一人ずつ撃たれていっても、誰が誰なのか分かりにくく、人物描写に使った時間とアクションの分かりやすさがうまく結びついていないように感じました。
とはいえ、一般人が行き交う市街地で警察と強盗団が銃撃戦を繰り広げるクライマックスは派手で、ここはアクション映画としてしっかり楽しめました。ストーリーや人物描写には気になる部分がありましたが、銃撃戦の迫力を目当てに観るなら見どころのある作品だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日: 2019/02/27 Blu-ray 2026/09/11 U-NEXT
| 監督 | クリスチャン・グーデガスト |
|---|---|
| 脚本 | クリスチャン・グーデガスト |
| ポール・シェアリング |
| 出演 | ジェラルド・バトラー |
|---|---|
| パブロ・シュレイバー | |
| オシェア・ジャクソン・Jr | |
| カーティス“50セント”ジャクソン | |
| メドウ・ウィリアムズ |


