映画【怪しい彼女】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　思ったことを口にして周りの迷惑を考えずにオラオラなおばあちゃんがハタチの女の子に見た目が変わって、見た目は女の子で中身はおばあちゃんというギャップのドタバタと自分の夢である歌手を目指して頑張る話。

●感想

　コメディとして笑えるしキャラクターも面白いし歌の歌詞もあってていいし、そして泣けるしで王道の展開をしっかりと抑えていて面白い映画でした。
　息子を女手一つで育てたのが自慢の主人公。若返ってしまった自分に戸惑いつつ、元奉公人でおばあちゃんを想っているパクちゃんの家に住んで、孫とバンドを組んでとんとん拍子にメジャーシーンに上がっていく。主人公の歌声に魅了されてストーカーみたいになるプロデューサーとのデート。
　いろんな出来事がてんこ盛りで、そのたびに主人公のお姉さんのリアクションが面白くて笑えました。
　そして人生をやり直すことができるなら自分の夢である歌手を目指してほしいという子どもが母親への思い。なんて100パー泣ける名シーンでした。

　ただ序盤で主人公のおばあちゃんが嫁いびりをしたりして、ちょっと酷すぎて映画として序盤を酷く描いてしだいに成長していくためとはいえ韓国のおばあちゃんて怖いなと引いてしまうものでもありました。
　そして誰もが魅了される歌声の持ち主という設定なので、天才を描く映画のむずかしさで、映画の中の人たちは魅了されてましたが、普通に歌が上手い人という感じにしか思えず乗り切れなかったです。けど歌詞は映画の内容にあっていて泣けました。

　笑って泣けて面白い120分でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/07/20　TOHOシネマズ南大沢