映画【アースクエイクバード】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 【ブレードランナー】の翻訳とかをやっている主人公が日本人カメラマンと恋に落ちて、殺人事件の容疑をかけられたりと日本での大変な出来事の話。

●感想

 アリシア・ヴィキャンデルさんが日本にいるという構図が面白くて、小さい身体で日本の街や日本家屋にいて日本語を話す。という構図や西洋人が撮影したオリエンタルな日本風味の映像も楽しかったです。クライマックスで日本語で長台詞をするアリシア・ヴィキャンデルさんも凄いと思いました。

 ただお話の方は結構退屈でした。謎のカメラマンと出会って恋に落ちて、殺人事件が起こってその容疑者となって事情聴取で彼との出会いや何があったのかを回想で描かれていきますが。この日本人カメラマンと関係を深めるのもどういう気持ちなのかお互いよくわからず。地震が起きたら、ロッカーに隠れるという行動は果たして正解なのかとか、大女優の佐久間良子さんの扱いが酷過ぎたりといろいろ残念な気持ちになる時間が多かったです。佐久間良子さんのワックスで滑って階段から…というくだりも、いきなりJホラー的表現で別の映画が始まったのかな? と思う怖いシーンでした。しかもその後も幽霊的な存在として一瞬出てきたりとこれまた謎のキャラクターでした。

 佐渡へ行って主人公とカメラマンと友達と三角関係が乱れて主人公の気持ちが揺れるというのも面白くはありますが、カメラマンが普通に事件の重要な写真を誰でも見られるところに置いてあって、それで真相がわかったりとサスペンスとしても盛り上がりに欠ける展開が続きました。

 地震後に鳥がさえずるというタイトルの意味とかもよくわからなかったです。地震前に動物に異常行動があるとかだと思っていましたが、この映画では地震後に鳥が鳴くという。ちょっとサスペンスとしてもラブストーリーとしてもどういう風に見ればいいのかつかみにくい映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2019/12/19 NETFLIX

監督ウォッシュ・ウエストモアランド 
脚本ウォッシュ・ウエストモアランド 
原作スザンナ・ジョーンズ
出演アリシア・ヴィキャンデル 
ライリー・キーオ 
小林直己 
ジャック・ヒューストン 
祐真キキ 
佐久間良子 
ケン・ヤマムラ 
室山和廣 
岩瀬晶子 
クリスタル・ケイ 
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