映画【KANO 1931海の向こうの甲子園】感想(ネタバレ)

kano
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●こんなお話

 日本統治下の台湾で甲子園を目指した高校球児たちと監督の話。

●感想

 スポ根物の王道を行く展開で、それに異なる民族が同じ目標を目指して頑張るという時代背景がプラスアルファされていて3時間の長さがあまり気にならない作品で面白かったです。
 1勝もできない台湾の弱小野球部の嘉義農林学校に日本人の近藤先生がやってきたことにより、厳しい練習をして強くなって行く。
 そこに野球をしたくてもできない選手が出てきてのお別れだったり、先輩が最後の試合に勝てなくて涙したりと野球の王道のような展開が泣けます。涙する選手にそこにあえて厳しくする監督。そして甲子園を目指して、台湾大会で勝ち進んでいくと周りは最初の評価は低かったけど、しだいにブームになって。
 練習と試合と同時に八田先生という日本人がダムをつくる描写があったりして。
 近藤先生は「日本人も漢人も高砂族も同じ野球が好きな球児たちなんです」と平等に甲子園を目指す。という目的に生きる人物で先生の過去が描かれたり。

 そして甲子園に行って、強豪チームと戦っていって。ここでも強敵のピッチャーが現れたり、エースが指を怪我して「投げさせてください! まだやれます」「ダメだ!」だったり「責任は俺が持つ! 思い切ってやってこい」というスポ根ものの王道の展開に役者さんたちの熱演や盛り上がる音楽で無条件に泣きそうになる映画でした。
 
 180分、ダムづくりのシークエンスとか感動してくださいという仰々しい音楽がうるさいかな? と思わなくはないですが。先生を信じて頑張る高校球児と子どもたちを育てる教育者の先生の関係性が熱い映画で面白かったです。

☆☆☆☆☆

鑑賞日: 2014/12/23 飛行機  2015/08/16 DVD

監督マー・ジーシアン 
脚本ウェイ・ダーション 
チェン・チャウェイ 
出演永瀬正敏 
坂井真紀 
ツァオ・ヨウニン 
大沢たかお 
伊川東吾 
チャン・ホンイ 
ツォン・ヤンチェン 
シエ・チュンシェン 
シエ・ジュンジエ 

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