映画【ウトヤ島、7月22日】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 2011年7月22日にノルウェーのウトヤ島で起こった無差別銃乱射事件を72分のワンカットで描いた話。

●感想

 若者たちが島でキャンプをしていて、40キロ離れた都市で爆破テロがあったらしいと情報が入ってきているところから始まり、遠いところで起きたと家族の心配とかをしながら過ごす主人公たち。そして遠くで銃声が聞こえて逃げ惑う仲間たちと一緒に何が怒っているのかわからずひたすら逃げ続ける。

 実際に遭ったテロを風化させずに記憶にとどめるという大事な映画としての意義だと思ってそういった意味では大事な作品だと思いました。

 映画としては主人公の少女が離ればなれになった妹を探しながら、走っては隠れてその場所で出会った人と会話してまた逃げての繰り返しで、正直面白さを感じる部分は少なかったです。

 ナンパな男が銃声が響く中でも「猫の動画見る?」など緊張感ある中でもユーモアを忘れないキャラクターが面白かったりするくらいで、あとは1人ぼっちの少年を逃がそうとしたり、負傷した女の子を励ましたりと何人かと出会ってステレオタイプなキャラクターだったり類型的な物語が展開したりするだけで、しかもワンカットのため映画の裏側のスタッフさんキャストさんの苦労とかを見ながら考えてしまう撮影手法でした。

 本当に酷いテロ事件で被害者の鎮魂として異議のある映画だと思いますが、全体的には単純に楽しめない70分ちょいの時間でした。

☆☆

鑑賞日: 2019/11/06 DVD

監督エリック・ポッペ 
脚本シヴ・ラジェンドラム 
アンナ・バッヘ=ヴィーク
出演アンドレア・バーンツェン 
エリ・リアノン・ミュラー・オズボーン 
ジェニ・スヴェネヴィク 
アレクサンダー・ホルメン 
インゲボルグ・エネス 
ソロシュ・サダット 
ブレーデ・フリスタード 
アーダ・アイド 
カロリーヌ・シャウ 
タマンナ・アグニホートリ 

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