●こんなお話
歌舞伎町のラブホテルを舞台にそこに出入りする男女の話。
●感想
ラブホテルを舞台にした群像劇で、ラブホテルの店長が朝起きて出勤して働く1日を魅せる構成。
そこに韓国人カップル、時効まであと2日のカップル、家出娘を騙す男、不倫中の刑事たち。
1つ1つのエピソードがどこか可笑しくどこかもの悲しくて切ない気持ちになる映画でした。廣木監督作品らしい長回しも効果的だったと思います。
特に好きだったのは、韓国へ帰ることを決めたデリヘル嬢のエピソードで、その彼氏さんが彼女の仕事に気づいてお客としてやってくるくだりもよくて、その後の結婚のプロポーズを路地裏でするのもよかったです。時効寸前のカップルもコメディパートとして笑えました。家出少女の話を聞いてくうちに騙す仕事を辞めようとする男のシークエンスもエピローグでご飯を大量に食べてるカットも心温まるものでした。
よくよく考えると主人公の妹がきたり恋人が来たりと偶然すぎと思ってしまいますが、そこらへんはエンタメとしての許容範囲かなと思う映画でした。それに枕営業をする恋人のエピソードが他のエピソードに比べて弱いかな? と個人的には思いました。
どのエピソードも見てて面白いし、人々の哀愁を感じられるもので良い映画だったと思います。
☆☆☆
鑑賞日: 2015/02/09 テアトル新宿
リンク
監督 | 廣木隆一 |
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脚本 | 荒井晴彦 |
中野太 |
出演 | 染谷将太 |
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