映画【拳銃と目玉焼】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 新聞配達員の中年男性が片思いの女性に好かれたい一心で振り込め詐欺集団と戦う話。

●感想

 自主映画には見えないくらいの安っぽさのない画面作りでした。そしてうだつのあがらない中年男性が、おやじ狩りに遭っていた人を救ったことをきっかけに自作で装備を揃えて、悪に挑むというストーリーはある程度面白さの保証されたストーリーで、それを日本式に当てはめているのが新鮮さのある内容でした。

 ただこの内容で120分はチト長くて、中盤はほとんどヒロインとその彼氏さんがどんどんと借金のスパイラルに陥っていく描写が多くて退屈してしまいました。主人公はひたすら受け身なので、彼らが困って主人公に助けを求めてくるまで動けないので物語に動きが出ていないのだと思いました。主人公が強くなっていく描写もあまりなくて、シャドウボクシングしてたりするぐらいで詐欺軍団とまともにわたりあえるのがよくわからないので、クライマックスの討ち入りシーンもカタルシス不足でした。改造エアガンを棒立ちで撃って、殴られてたまたま電気のスイッチがあって逆転して、とかも偶然勝っちゃった風にしか見えなかったです。

 ヒロインの彼氏さんがクズ人間として描かれているかと思いきや、借金のきっかけがヒロインだったとかの設定は面白かったですが、特にこの2人がどうなろうか知ったこっちゃないと思ってしまったので残念でした。

☆☆

鑑賞日: 2016/09/04 NETFLIX

監督安田淳一 
脚本安田淳一 
脚本協力藤原伊織
出演小野孝弘 
沙倉ゆうの 
矢口恭平 
田中弘史 
紅萬子 
戸田都康 
多賀勝一 

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