映画【海にかかる霧】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 漁師さんたちが密航者を運ぼうとするけど、大惨事になっていく話。

●感想

 韓国映画らしい陰湿でじめじめした雰囲気とバイオレンスシーンはさすがで息苦しさは迫力いっぱいで最高でした。
 映画は冒頭でボロボロの船の船員たちがなかなか漁が上手くいかない。船長が家に帰ると奥さんは不倫してるわでどうしようもない。

 お金のために中国からの密航をすることに。そして、監視船の目を逃れるために密航者を隠したあたりから、しだいに狂気な人間たちが爆発していくという。
 船員の描き分けがしっかりしていて、中盤の事件をきっかけに一気に崩壊していく。

 よくできている映画だとは思いますが、前半と後半で主人公が変わってしまうのが戸惑いました。前半は船長目線だったのが後半は1番若手の船員と密航者の女性の物語になってしまうのが誰目線で見ればいいのか入り込めなかったです。
 気がふれてしまった船員たちの殺戮も繰り返しなので、正直唐突すぎてついていけなかったです。
 極限状態の人間たちの本性が怖いっちゃ怖いですが、リアリティより象徴としての物語が続く作品でした。ラブシーンなんて突然すぎて笑いそうになるという
 エピローグの6年後とかも果たして必要だったのか謎でした。

 とはいえ、緊張感いっぱいで最後まで惹きつけられる迫力の映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/04/26  TOHOシネマズ府中  2016/06/26 DVD

監督シム・ソンボ 
脚本ポン・ジュノ 
シム・ソンボ 
出演キム・ユンソク 
パク・ユチョン 
ハン・イェリ 
イ・ヒジュン 
ムン・ソングン 
キム・サンホ 
ユ・スンモク 
チョン・インギ 

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