●こんなお話
父子の絆と復讐が、南国マウイ島の裏社会で激突する話。
●感想
物語はハワイ・マウイ島の穏やかな海岸線から始まる。伝説的な賞金稼ぎとして知られるイアン・スワンは、長年追い続けてきた麻薬王バックリーの組織に迫っていた。バックリーは島の裏社会だけでなく、表の権力にも深く食い込み、マウイ全体を支配するほどの影響力を持つ存在である。イアンは人気のないビーチでバックリーを捕まえて逃走するが、突然始まった激しい銃撃戦の中で銃弾を受け、海へと沈んでいく。その姿は周囲から死亡したものと判断される。
父の死を知らされた息子のライアン・スワンは、同じく賞金稼ぎとして生きてきた男であり、父の元相棒ロビー・コールと再会する。ライアンは父を殺したのがバックリーの組織だと確信し、復讐と真相究明のためにロビーと行動を共にする。二人は地元刑事サバンナの協力を得ながら捜索を進めるが、バックリーが島の有力者として警察や住民にも影響力を及ぼしているため、捜査は困難を極める。妨害や脅迫が相次ぎ、事態は次第に危険な方向へ進んでいく。
ライアンたちは、イアンが最後に追っていた大物犯罪者テランス・ビルフォードの存在にたどり着き、バックリーの支配構造と政治的な後ろ盾の一端を知ることになる。しかし、その過程でロビーは組織に拉致され、命の危機にさらされる。ライアン自身も警察に拘束されるなど窮地に追い込まれるが、諦めることなく捜索を続け、バックリーが恐怖と金によって住民を支配している現実を目の当たりにする。
一方、海に沈んだはずのイアンは奇跡的に生き延びており、意識を取り戻した後、息子の危機を察して再び動き始める。イアンは現地民の村でライアンと合流し、親子はロビー救出とバックリー打倒のために共闘する。バックリーの隠れ家への突入は激しい銃撃戦となり、その混乱の中でロビーは救い出される。ロビーは過去に起きたイアンの妻との関係について謝罪し、三人の間にあったわだかまりは解消される。
最終局面でイアンはテランスを追い詰めるが、激しい撃ち合いの末に銃弾を受けて命を落とす。父の死を再び経験したライアンは、最終的にバックリーを追い詰め、彼を逮捕することに成功しておしまい。
全体として、約90分という上映時間の中で無難に楽しめるアクション映画だと感じました。ブルース・ウィリス演じるイアンが序盤で死亡したように見せながら、物語の途中で再登場する展開は予想していたとはいえ、実際に画面に現れた瞬間は少し驚かされました。
一方で、スティーヴン・ドーフ演じるロビーが捕まった後、物語の途中でほとんど描写されなくなる点は惜しく感じました。簡単に危機を脱してしまう印象があり、緊張感がやや薄れてしまったように思います。
全体を通して、アクション映画として必要な要素は一通り揃っているものの、どこか業務的に進行している印象も受け、盛り上がりきらない部分があった点は好みが分かれそうです。それでも、南国の風景とアクションを気軽に楽しみたい方には、肩肘張らずに鑑賞できる一本だと感じました。
☆☆
鑑賞日:2026/01/07 U-NEXT
| 監督 | チャック・ラッセル |
|---|---|
| 脚本 | チャック・ラッセル |
| コリー・ラージ | |
| エドワード・ドレイク |
| 出演 | ジョン・トラボルタ |
|---|---|
| ブルース・ウィリス | |
| スティーヴン・ドーフ | |
| ブレイク・ジェンナー | |
| プライヤー・スワンドクマイ |

