映画【水戸黄門(1978)】感想(ネタバレ): 印籠で悪を裁く勧善懲悪劇

Tono Eijirô no Mito Kômon
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●こんなお話

 水戸のご一行が加賀百万石のお家騒動で忠義の家老側を救う話。

●感想

 若侍二人が刺客に襲われ、一人は命を落とし、一人は重傷を負う。そこに助さんと格さんが駆けつけ、命を救う。負傷した若侍は実は女性であり、加賀藩の筆頭家老だった。

 加賀では跡目争いが持ち上がっており、正室の娘を支持する筆頭家老と、側室の子を推す次席家老が対立していた。筆頭家老は謹慎処分を受け、娘の命も狙われる。徳川光圀はその事態を知り、加賀へ向かうことを決意する。

 道中では、水戸黄門を名乗る偽物の一行と遭遇し、宿の主人とともに悪事を働いていた者たちを懲らしめる。また、母親のために働く少年に出会い、励ます場面も描かれる。やがて筆頭家老が刺客に狙われる場に再び助さん格さんが現れ救出する。家老の娘は、敵方として仕える若侍を説得しようとする。

 藩主の帰還後、次席家老が跡取りの正当性を主張するが、不正の訴えが家臣から挙がり、場は混乱に包まれる。そこに光圀一行が現れる。毅然と立ち上がった光圀は懐から印籠を掲げ、助さん格さんが「この紋所が目に入らぬか!」と放つ。三つ葉葵の紋に役人たちは一斉に平伏し、奸臣らは動揺。次席家老は刀を抜いて襲いかかるが、筆頭家老が応戦し斬り伏せる。こうして騒動は収まり、水戸光圀一行は再び旅を続けていく。

 勧善懲悪の物語であり、観ていて安心できる作りなのはやはり魅力的です。三船敏郎がゲスト出演していて、立ち回りの迫力が見どころになっていました。

 一方で、展開があまりにも王道で先が読めてしまうため、約90分という尺でもやや冗長に感じられる部分もありました。それでも水戸黄門シリーズらしい安定感のある一作であり、ベテラン俳優の存在感を堪能できる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/10/02 U-NEXT

監督山内鉄也 
脚本葉村彰子 
原案葉村彰子 
出演東野英治郎 
里見浩太朗 
大和田伸也 
中谷一郎 
高橋元太郎 
栗原小巻 
ハナ肇 
植木等 
谷啓 
遠藤太津朗 
富田仲次郎 
汐路章 
伊藤洋一 
稲葉義男 
谷幹一 
正司歌江 
正司照枝 
正司花江 
加藤嘉 
吉田正志 
安部徹 
川合伸旺 
深江章喜 
牧冬吉 
武内亨 
鮎川いづみ 
児玉田美代 
吉岡安彦 
島田秀雄 
東野英心 
浜田寅彦 
和田浩治 
山口いづみ 
竹脇無我 
三船敏郎 
ナレーション芥川隆行 
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