映画【ギミー・ヘブン】感想(ネタバレ)

Gimî hebun
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●こんなお話

 共感覚なる持ち主同士の恋愛とかの話。

●感想

 共感覚という面白そうなモチーフで興味深く見ることができましたが、果たしてそれが上手いこと機能してるのかと言われれば疑問に感じる内容でした。
 
 冒頭、殺人事件が起きて、石田ゆり子さん演じる刑事が現場に残っていた模様を見て。すぐ次のシーンで共感覚についてお医者さんに説明を受けている。何ですぐ共感覚に辿り着いたのか? 全くわかりませんでした。
 殺人事件に謎の模様、謎の美少女に共感覚という謎がちりばめられ期待の高まる出だしでツカミはオッケーでした。ところが面白かったのはここまででした。
 展開もちょっとダラダラと進み、監視カメラがキーとして出てきますが逃げた廃墟に何故か設置されていて、しかも見やすい位置に設置されている。誰かいつそこに設置されてるんだ。
 宮崎あおいさんが安藤政信さんについていく理由もわからないし、安藤政信さんが宮崎あおいさんについていく理由もよくわからない。ましてや、安藤さんを○○する必要もわからない。
 
 共感覚の持ち主である登場人物は、他の人々がわからない苦痛みたいなのを描いて、マイノリティとしての苦しみや悩みみたいなを描けばよかったと思います。
 雨がガーベラに見えるというヴィジュアルがありましたが、じゃあ、ガーベラは何に見えるんだろう? 等、どんどん気になることがいっぱいある共感覚でした。
 
 登場人物の行動の動機、殺人事件の手段をもっと練り込んでリアリティあるものにしてからの共感覚というのを活かしたストーリーにしてもらいたかったです。
 クライマックスで、雨がガーベラになるというヴィジュアルは面白いですが。その画がまず先にあって、それに至るまでを無理やり繋いで行ったみたいな印象を受ける映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2013/05/12 DVD

監督松浦徹 
脚本坂元裕二
出演江口洋介 
安藤政信 
宮崎あおい 
小島聖 
鳥肌実 
小木茂光 
北見敏之 
石田ゆり子 
松田龍平 

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