●こんなお話
賞金稼ぎが企業の依頼を受けて少女を探しに行って、その少女を巡って企業とかと争う話。
●感想
捕らわれた少女を救おうとする軍人が登場し、途中からは怪力の囚人なども加わって物語が動き出す。場面は変わって、主人公の賞金稼ぎが賞金首を連れて酒場で騒ぎを起こしていると、企業のトップから誘拐された娘の捜索を依頼される。
少女を追っていくうちに、ロボットが同行することになり、ようやく発見した少女は爆弾を投げてきたり、護衛役の怪力男が抵抗してきたりと、なかなかスムーズにいかない。そこへ少女を狙う軍隊が乱入してきて、軍人が運転する車でチェイスするという展開。怪獣のような存在に襲われてミサイルで撃破して突破していく。
その後、主人公は昔からの知り合いである博士を訪ねるため移動。博士と再会するが、すぐに軍の追撃を受け、仲間とともに逃走する羽目に。博士とのやりとりの中で、主人公と亡き母親の関係が語られ、背景に少し深みが加わる。暴徒の襲撃に対しては軍人が殿を務めてみんなを逃がす。
だが少女は、主人公と企業トップの会話を聞いたことで誤解し、裏切られたと思い込んでまたも爆弾を投げて逃走。少女は自身に特別な力があると信じて遺跡の力を発動させようとするが、失敗する。そこに現れた主人公が、自分こそが古代文明の血を引く存在だと気づき、スーパーパワーを発揮。軍との戦いで大活躍し、企業のトップと直接対決。上空の軍艦が墜落し、敵を倒すクライマックスを迎える。そして最後は仲間たちと酒場で陽気に騒いでエンディングへ。
カラフルな映像と、豪華キャストがテンション高く突き進むアドベンチャー感は楽しいです。賞金稼ぎたちが最初は敵対しながらも、次第にチームとなっていく流れは見ていてワクワクできるものでした。
ただし、物語冒頭のナレーションで語られる用語が多く、「パンドラ」「アトラス」「ヴォルト」「サイレン」「エリディアン」など固有名詞が立て続けに登場して混乱して、世界観の理解が追いつかないまま進んでしまう印象は否めなかったです。
アクションシーンもやや盛り上がりに欠ける部分があり、怪獣とのバトルやCGによる羽の生えた主人公、リモコンで大砲を操作する敵など、どこかチグハグで緊張感に欠けてしまいました。少女も重要キャラクターのはずなのに、爆弾を投げて暴れるだけの存在として描かれていて、魅力が伝わりづらかったのが惜しいです。
それでもケイト・ブランシェットをはじめとする実力派キャストの存在感は際立っていて、演者の魅力でなんとか引き込んでくれる作品ではあったと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2025/06/15 Amazonプライム・ビデオ
監督 | イーライ・ロス |
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脚本 | イーライ・ロス |
ジョー・クロンビー |
出演 | ケイト・ブランシェット |
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ケヴィン・ハート | |
ジャック・ブラック | |
エドガー・ラミレス | |
ジェイミー・リー・カーティス | |
アリアナ・グリーンブラット | |
ヘイリー・ベネット | |
ジーナ・ガーション | |
フロリアン・ムンテアヌ |