映画【レッド・ワン】感想(ネタバレ):サンタ誘拐事件発生！国家機密レベルの極秘ミッションが始まる

●こんなお話

　サンタが誘拐されたのでレスキューしようと頑張る人たちの話。

●感想

　物語は、「サンタなんていない」と無邪気に言い放つ少年のシーンから始まります。しかしその少年は成長し、地震予知研究所のような場所で何かを盗み出すことに。

　一方、ショッピングモールではサンタのイベントが開催されており、主人公はそのサンタの護衛役。実はこのサンタ、本物のサンタクロースであり、仕事を終えると極秘の北極・サンタ王国へと戻ります。

　現実社会のギスギスした雰囲気に疲れた主人公は、サンタに退職を申し出ます。そんな矢先、サンタの国に謎の特殊部隊が侵入し、サンタが誘拐されてしまう事件が発生。雪上車による追跡劇が展開されるも、それは陽動作戦。本命は空からの誘拐でした。

　北極の場所がなぜバレたのか調査が進む中、あるハッカーが情報を売っていたことが発覚。彼も北極に連れてこられますが、彼の息子が「悪い子リスト」に載ってしまい、敵の魔女の装置に囚われることに。ハッカーは自らを犠牲にして装置を作動させる選択をします。

　事件の黒幕は魔女。サンタの弟・クランプスにも助けを求めますが、彼は簡単に主人公たちを捕えてしまいます。しかしギャンブルを通してピンチを突破し、クランプスも最終決戦に参戦。

　ラストはサンタを救出し、皆で協力して世界中の子どもたちにプレゼントを配るという王道展開で締めくくられます。

　サンタが国家間で認証されている政府要人というユニークな設定や、サンタを守る専門チームの存在など、世界観がしっかり作られていて魅力的。主人公が使う道具を小さくしたり大きくしたりして戦うアクションも新鮮で楽しかったです。

　ただし、誘拐シーンや魔女との最終決戦など、CGバトルの連続でややアニメ調に感じられる場面が多く、やや食傷気味に感じた部分もありました。

　それでもラストで、皆が力を合わせてサンタの使命を果たす姿は胸熱で、ワクワクする良いエンディングでした。

☆☆☆

鑑賞日:2024/12/15 Amazonプライム・ビデオ