●こんなお話
映画撮影現場の人たちの悲喜こもごもの話。
●感想
ヒーロー映画の助監督が、様々なスタッフや役者、プロデューサーからの質問やトラブルに対応しながら、映画撮影をスムーズに進行しようと奮闘するところから始まります。監督や役者、助監督仲間、CG担当、端役のスタッフなど多彩なキャラクターが登場し、毎話ごとに新たな問題が巻き起こります。
例えば、照明が強すぎて目を傷めるトラブルや、プロデューサー交代による現場の混乱、女性軽視の問題を受けてシナリオを女性中心に変更するなどのドタバタ劇も描かれています。また、大ヒットヒーロー映画のゲスト出演が期待外れに終わったり、小道具がイメージと異なるものだったりと、現場ならではの細かなエピソードも見どころです。
中国市場向けに中国製トラクターをSF映画に登場させる指示が出たり、クリストファー・ノーラン監督が現場に訪れて監督が舞い上がったり、橋の爆破シーンを助監督主導で決行したものの失敗したりと、緊張感とユーモアが絶妙に交差します。
最終的には助監督と監督が揉める場面もありますが、プロデューサーからの信頼を取り戻し、現場に戻る展開で締めくくられます。
映画撮影の裏側がリアルに描かれており、職人たちが働く現場を見られるのは非常に興味深く、監督や役者のわがままやこだわりに振り回される様子がクスッと笑える作品でした。
ただし、シリーズ全体を通じて何を伝えたいのかやユーモアの意図が掴みにくく、問題の解決が曖昧なままエピソードが進んでいくため、やや入り込みづらい印象も受けました。
☆☆
鑑賞日:2024/11/27 U-NEXT
監督 | サム・メンデス |
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脚本 | ジョン・ブラウン |
出演 | ヒメーシュ・パテル |
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アヤ・キャッシュ | |
ビリー・マグヌッセン | |
ロリー・アディフォープ | |
ダニエル・ブリュール | |
ダーレン・ゴールドスタイン | |
アイザック・パウエル | |
ジェシカ・ハインズ |