映画【ALIVEHOON アライブフーン】感想(ネタバレ):ドリフトとeスポーツの融合!異色の才能が魅せる本格レースドラマ

ALIVEHOON
スポンサーリンク

●こんなお話

 日本のeスポーツの優勝した主人公がドリフトチームにスカウトされて頑張る話。

●感想

 ドリフト対決を繰り広げるレーサーたちの中で、ある1人が激しいクラッシュ事故を起こしてしまう。一方で、主人公は自動車修理工場で働きながら、工場の2階に住み込み生活をしている。プライベートでは、部屋にこもってテレビゲームでレースシミュレーターを楽しむ日々を送っており、実はeスポーツの日本チャンピオンという経歴を持っていることが明らかになる。

 そんな主人公のもとに、工場長の知り合いの娘がやってくる。彼女は、父親が運営するドリフトチームのスカウト役で、主人公を新たなドライバー候補として見込み、自分の愛車を運転して腕前を見せてほしいと頼む。最初は戸惑いながらも、ゲーム感覚を思い出した主人公は鮮やかなドリフトを決め、彼女を驚かせる。

 その後、ドリフトチームに顔を出すと、ちょうど所属ドライバーの一人が離脱するところで、代わりに主人公がチーム入りすることになる。娘の父親である元プロレーサーは、最初は「ゲーム出身の素人に何ができる」と懐疑的だったが、主人公がかつてのライバルとドリフト対決をし、実力を見せつけたことで徐々に認めるようになる。

 さらにトーナメント戦にも出場が決まり、主人公は次々と伝説的なレーサーたちを撃破。決勝では因縁のライバルと対決し、接戦の末に優勝を果たす。その姿が話題となり、ついにはeスポーツの国際的なプロチームからスカウトが来る。主人公はドリフトチームを離れ、新たな舞台へと旅立つことを決意。ネットニュースでその姿を見つめる娘の笑顔で、物語はおしまい。

 ドリフトやレースシーンは驚くほど本格的で、安っぽさをまったく感じさせない映像美に仕上がっていました。細かなルールがわからなくても、演出や解説の勢いに引っ張られ、自然とレースの緊張感や熱さに引き込まれていきます。天才主人公がスキルを開花させていく展開や、解説キャラがいちいち「これはすごい」と語る王道の展開にはお約束感もあり、むしろ安心して楽しめる作りです。

 ライバルとの激突、仲間との成長、世代を超えた信頼と葛藤など、このジャンルで期待されるすべてが揃った満足度の高い1本でした。スピード感と爽快感のあるドラマとして、レースファンだけでなく、青春や努力を描いた作品が好きな人にもおすすめできる内容だと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日:2024/03/08 WOWOW

監督下山天 
脚本作道雄 
高明 
出演野村周平 
吉川愛 
青柳翔 
福山翔大 
本田博太郎 
モロ師岡 
土屋アンナ 
きづき 
陣内孝則 
土屋圭市 
0
タイトルとURLをコピーしました