●こんなお話
【ジェイソン・ボーン】みたいな主人公に【ユニバーサル・ソルジャー】みたいなカタキ役たちが襲ってくる話。
●感想
彼女と出会えたことだけで幸せを感じていて、いつかプロポーズしようとしている主人公の青年。街を出ようとするとパニック障害を起こして街から出れない。一方、CIAの役人たちが何やら悪巧みみたいなことを計画していて……。という2つの展開が同時進行で描かれていきます。
95分だか短い上映時間だけど、プロットポイント1が開始25分過ぎてからくらいなので、ちょっとテンポが悪い気がしました。結構、じっくりと主人公とその彼女の日常を描いていて、もう少し早く展開してくれないかな? と退屈な序盤でした。
そして主人公の能力が覚醒して、いきなり襲ってきた2人組を殺してしまって……とびっくりしていたら街が封鎖されて次々にターミネーターみたいな殺し屋が襲ってきてそれを防いでいくのと同時に主人公が何者なのか? という展開。
巻き込まれ型の主人公に次から次に襲ってくる敵という形は見せ場がいっぱいあって面白い設定ですが、いろんなディテールの部分が気になってしまってこの映画の世界に入っていけなかったです。
主人公を守ろうとするCIAの女性の行動が物語のきっかけですが、彼女はなぜ主人公にあそこまで愛情をもっていたのかとかわからなかったし、カタキ役で改造された兵士たちが襲ってきますが、バンバン銃を撃ちまくってくるだけで結構簡単に倒されちゃうので、そんなに強そうに見えなかったです。そもそも何で1体ずつの逐次投入なのだろうか? 1人やられたら、一気に殲滅する作戦とかとらないのだろうか? とカタキ役たちの作戦がよくわからなかったです。何でガダルカナル島の日本軍みたいな作戦なのか?
そしてカタキ役と主人公の兵士としての能力の差異はどこにあるのかもわからないので、カタキ役たちがめっちゃ弱くみえちゃうので、アクションシーンも全くハラハラドキドキしないのが問題だと思いました。クライマックスなんか軍隊で街を封鎖していたのに、いつのまにかその人たちは消えて主人公とカタキ役たちだけになってしまうという、そういうディテールばかり気になってしまいました。
ドラマ部分も主人公よりも彼を助けるCIA側の人たちのほうが悩んで行動しているので、そっち側のほうが魅力的に思えました。主人公がいつプロポーズしようかと考えてるのは面白かったですが、それだけでした。
とはいえ、短い上映時間に見せ場がいっぱいなので楽しめる映画だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/01/26 チネチッタ川崎
監督 | ニマ・ヌリザデ |
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脚本 | マックス・ランディス |
出演 | ジェシー・アイゼンバーグ |
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クリステン・スチュワート | |
ビル・プルマン | |
トファー・グレイス | |
ウォルトン・ゴギンズ | |
コニ—・ブリットン | |
ジョン・レグイザモ |
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