映画【バトルクリーク・ブロー】感想(ネタバレ):マフィアと非合法格闘大会が交錯

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●こんなお話

 格闘技大会に出て悪いアメリカ人たちをなぎ倒していくジャッキーの話。

●感想

 1930年代のシカゴで、父とともに中華料理店を営みながら暮らす青年ジェリー・クワンは、武術の達人である叔父ハーバート、恋人ナンシー、兄夫婦と穏やかな日常を送っていたが、ある日、街を牛耳るマフィアのボス、ドミニチ一味が店に現れ、執拗に保護料を要求する事件が起きる。ジェリーは争いを避けようとするものの、暴れ出した部下たちを反射的に叩きのめしてしまい、その圧倒的な身体能力を目にしたドミニチは、彼を金儲けの道具として利用することを思いつく。

 ドミニチが目を付けたのは、テキサス州で密かに開催されている非合法の格闘大会「バトルクリーク・ブロー」であり、そこでは各地から集められた猛者たちが、明確なルールもなく殴り合いで勝者を決めていた。ジェリーは命の危険が伴う大会への参加を拒否するが、ドミニチは兄の婚約者を人質に取り、従わなければ家族の命はないと脅迫する。

 こうしてジェリーは叔父ハーバートとともに、望まぬまま大会の地であるバトルクリークへ向かうことになる。大会には怪力自慢の巨漢や荒くれ者の格闘家がひしめき、ジェリーは体格差や不利な条件に苦しめられながらも、中国武術と持ち前の機転で一戦ずつ勝ち進んでいく。その過程で、大会の裏側ではギャング同士の利権争いが進行し、選手たちの命さえ賭け金の一部として扱われている現実が浮き彫りになっていく。

 やがて迎えた決勝戦直前、叔父ハーバートが主催者側に捕らえられ、ジェリーは敗北するよう強要されるが、ハーバートは自力で脱出し、ジェリーに最後まで戦うよう促す。決勝戦では大会最強の敵と激突し、満身創痍になりながらも立ち上がり続けたジェリーは、死闘の末に勝利を掴み、ギャングたちの思惑を打ち砕く。その結果、人質にされていた兄の婚約者は解放され、ジェリー自身もマフィアの支配から逃れ、家族とともに再び平穏な生活を取り戻しておしまい。


 いかにも当時のアメリカ制作らしいカンフー映画という印象で、ジャッキー・チェンの動きも全体的におとなしく、香港作品で見せるキレのあるアクションとはかなり雰囲気が異なっていました。相手役の多くがプロレスラー体型の俳優で、動きが噛み合っていないため、アクションに迫力が生まれにくい点は気になりました。

 打撃音や効果音も控えめで、格闘シーンに重さが感じられず、観ていて戸惑う場面が多かったです。その一方で、師匠役を演じるマコ岩松さんとの修行シーンや、戒律を説きながら自分は守らない師匠の姿、試合前夜に恋人と過ごしてしまう主人公の人間臭さなど、ユーモラスな要素は印象に残りました。

 ローラースケート大会など脇道的な展開や、クライマックスの戦いも含め、終始淡々とした感情で鑑賞してしまいましたが、ジャッキー・チェンがハリウッド進出初期にどのような扱いを受けていたかを知る資料的な一本としては興味深い作品でした。

☆☆

鑑賞日: 2019/04/28 Netfilx 2026/01/06 U-NEXT

監督ロバート・クローズ 
脚色ロバート・クローズ 
原作ロバート・クローズ 
フレッド・ワイントローブ
出演ジャッキー・チェン 
ホセ・フェラー 
クリスチーヌ・ド・ベル 
ロン・マックス 
マコ 

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