ドラマ【マンダロリアン シーズン3】感想(ネタバレ):マンダロリアンたちの絆と信仰が紡ぐ冒険譚、神聖な泉を目指す旅路

The Mandalorian Season 3
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●こんなお話

 主人公がまた元のグループに戻ろうと頑張ったりマンダロア復権のために頑張ったりする話。

●感想

 物語はチルドレン・オブ・ザ・ウォッチの聖域に赴き、グローグと共に戻ろうとする主人公がヘルメットを脱いだことで掟を破ったとされ、仲間たちから許されない状況から始まる。赦しを得るためにはマンダロリアの惑星にある神聖な泉に入る必要があり、ボ・カターンと共にその泉を目指す冒険が描かれる。この過程で、掟の重みと信仰の深さが映し出され、観る者に強い印象を残します。

 その後、海賊たちがネヴァロの惑星を襲撃し、マンダロリアンたちが彼らと激しい戦いを繰り広げるエピソードが展開される。さらにマンダロリアンの子どもが恐竜のような生き物にさらわれるという事件が起こり、仲間たちが協力して救出に向かう物語も描かれる。これらのエピソードでは、家族や仲間の絆が大切にされ、迫力あるアクションシーンと共に視聴者を引き込むものでした。

 また貴族階級が治める惑星に赴き、そこの王族からの依頼で暴走したロボットの謎を解く話も含まれている。首都コルサントでは元帝国軍の博士が再教育を受け、新たな人生を歩もうとするが、その裏で騙されてしまう展開も緊張感を高めている。

 物語の後半では、マンダロリアを取り戻すためにかつて敵対していたマンダロリアンたちが結束し、モフ・ギデオンとの最終決戦に挑む。空を飛び、多彩な兵器を駆使して戦う彼らの姿は非常に見応えがあり、ごついマンダロリアンがガトリング砲のような武器で暴れまわるシーンや、空中を駆け巡る戦闘はとても勇ましく、観る者の心を熱くさせるものでした。

 一方で物語の序盤、とくに二話あたりまでは説明が多く話の進行が緩やかに感じられ、やや退屈に思う場面も散見されました。主人公たちとは別軸のコルサントのエピソードが丸々一話割かれるなど、どの方向に話が向かっているのか掴みにくい部分があり、集中力が途切れる瞬間もあったり。海賊との戦いも映像は素晴らしいものの、これまでのシーズンで何度か見たような展開が続き、やや盛り上がりに欠ける印象を受けました。

 それでも終盤の二話にかけて繰り広げられるマンダロリア星奪還のための戦いは迫力満点で、モフ・ギデオンがベスカー合金を用いて作り上げた鎧を纏い、まるでロボコップのような姿で立ちはだかるシーンはアクションファンにはたまらない。全体を通じて、戦闘シーンの多彩さとキャラクターたちの絆を丁寧に描いた見応えあるシリーズとして楽しめる作品に仕上がっていると思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2023/05/16 Disney+ 2024/01/25 Disney+

脚本ジョン・ファブロー
製作総指揮ジョン・ファブロー
出演ペドロ・パスカル
カール・ウェザース
ケイティー・サッコフ
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