映画【ブギーナイツ】感想(ネタバレ)

Boogie-Nights
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●こんなお話

 1970年後半から80年代のポルノ業界の人たちの悲喜こもごもな話。

●感想

 映画監督が言ったお店のバイトの店員に役者にならないかと声をかける。主人公は何のとりえもなかったけど、ポルノ俳優が生きる道だと決意。そのほかにも売れっ子映画監督と女優でその妻、いろんな男と寝るのが悩んでいる制作の男性、主人公と仲良くなる俳優たち、録音担当、やたらとステレオにこだわりがあってお店を開きたい夢がある俳優とかの日常が描かれます。

 主人公はあっという間にポルノ業界でスターになっていって地位も名誉も手に入れて順風満帆。新しい刑事ドラマシリーズみたいなのを企画発案してヒットシリーズにしたり。けれどもドラッグのせいかで顔色悪くなって監督に「健康な俳優しか使わない」と言われて激怒して撮影現場を出て行ってしまう。

 時代も変わって映画監督のもとに「これからはビデオの時代だ」と誘われたりするけど怒る映画監督だったり、主人公も俳優を辞めて立ちんぼをしたり。監督の妻は子どもの養育権を巡って元旦那と争うけど敗北したり。お金を銀行に融資してもらおうとした俳優が「ポルノの人だから」という差別で断られたり。お金を出してくれてたスポンサーが少女が好きという趣味で捕まってしまったりとみんな人生が転落していく。

 そしてやっぱり俳優が生きる道だと主人公が再び撮影現場に臨んで終わり。

 俳優が主人公ですが、スタッフキャストたちの群像劇でそれぞれの人生が映し出されて彼らの人生をずっと見ていたいと思わせる2時間30分でした。衣装や音楽なども雰囲気いっぱいで当時を知らなくても知ることができるのもよかったです。ポルノ業界が暖かく、そこから飛び出ると一気に冷たい社会というのを見ることができる1本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2023/03/09 WOWOW

監督ポール・トーマス・アンダーソン 
脚本ポール・トーマス・アンダーソン 
出演マーク・ウォルバーグ 
バート・レイノルズ 
ジュリアン・ムーア 
ヘザー・グラハム 
ジョン・C・ライリー 
ウィリアム・H・メイシー 
フィリップ・ベイカー・ホール 
リッキー・ジェイ 
ドン・チードル
フィリップ・シーモア・ホフマン
トーマス・ジェーン
アルフレッド・モリーナ
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