映画【バーニング・ダウン 爆発都市】感想(ネタバレ):爆弾処理班がまさかのテロ容疑者に!マ

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●こんなお話

 負傷して記憶喪失になった主人公がテロリストの容疑者になって警察に追われつつテロ計画を阻止する話。

●感想

 物語は香港国際空港の日常風景から始まるけれど、突然、核爆弾を積んだ列車が到着して大爆発が起きるというスタート。爆弾処理班の主人公は、相棒と一緒に現場で爆弾を無事に解除し、任務を終えようとしていた矢先、レンジに入った猫を助けようとしたら、それが罠になっていて大爆発。主人公は片足を失う重傷を負ってしまう。

 必死にリハビリを頑張る主人公の姿が描かれるものの、結局は現場復帰がかなわず警察を辞める。そして次に映し出されるのは、ホテルマンの制服を着た主人公が爆弾を設置しているという展開。ホテルは大爆発し、現場にいた主人公は一気に容疑者として指名手配される。けれども事情聴取をしても記憶喪失で何も覚えていない状態。主人公は治療中に隙をついて脱出し、さらにテロ組織が彼を奪還しようと銃撃戦を繰り広げる。

 逃走中、主人公はネットカフェで自分のSNSなどを頼りに記憶をたどっていく。元恋人である女性警官や、爆弾処理班時代の相棒に連絡を取りながら、少しずつ記憶の断片が蘇る。足を失った後に性格が豹変し、自暴自棄になっていたこと。元恋人からの依頼で潜入捜査に復帰していたこと。次第に全貌が明らかになっていく。

 やがてテロ組織のボスと再会する。彼は主人公の小学校時代からの知り合いで、昔いじめから救ってくれた恩を感じていたという関係。ボスは今や爆弾テロの首謀者で、警察官を狙撃して遊ぶような凶行も平然と行うような人物。主人公はそんな彼らの行動を目の当たりにしながら、捜査員として苦しみを抱えていた。

 しかし元恋人との接触がばれてしまい、主人公は捕らえられる。そこへ元相棒が助けに来て爆弾を解除。主人公はテロ計画の全容を警察に伝え、香港で予定されていた同時多発テロの阻止に動く。

 ラストは銃撃戦と爆発のオンパレード。複数の場所で警察とテロリストが激しい攻防を繰り広げ、主人公は空港を狙った核爆弾を積んだ電車を止めるため、橋を爆破する作戦に挑む。誰かが橋に残って起爆装置を作動させなければならず、主人公が志願してその場に残り、大爆発でおしまい。

 まさに香港映画らしいスピード感とド派手な演出が連続する作品でした。銃撃戦や爆発シーンのテンポが良く、それだけでも最後まで飽きずに楽しめました。そして何より驚いたのは、足を失っても懸命に生きようとしていた主人公が、突然爆弾犯になってしまうという展開の急さで。記憶操作や心理誘導のような非人道的な方法を使って主人公の記憶を操作しようとする元恋人の行動にも驚かされました。いい意味で突っ込みどころが満載で、勢いだけで突っ走る香港映画らしい2作目として、120分しっかり楽しませてもらえる1作だと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日:2023/02/05 WOWOW

監督ハーマン・ヤウ 
アクション監督ニッキー・リー 
脚本ハーマン・ヤウ 
エリカ・リー 
エリック・リー 
出演アンディ・ラウ 
ラウ・チンワン 
ニー・ニー 
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