●こんなお話
暴虐なお殿様を暗殺しようとするテロ集団の話。
●感想
1人の侍が切腹するところから始まって次期老中となる明石藩藩主がタイラントっぷりが酷いというのを訴えて幕府の重臣たちが会議している。このままでは天下ご政道が混乱するという事で暗殺を決意して主人公に尾張藩藩主の暗殺を依頼。
主人公が仲間を集めて参勤交代で江戸をたって尾張藩に戻るまでに待ち伏せをして暗殺計画のために宿場を買い取って要塞化。そこに至るまでに敵の刺客集団に襲われて山を移動中に山の民も仲間にして、何とか宿にたどり着いて敵が移動してくるのを待つ。敵の参謀はそれを見抜いて回り道をしようとするけれど主君がそれを許さず、まんまと主人公たちが待ち受ける宿場町にやってきて、主人公たちの暗殺計画実行のクライマックス。
残虐な暴君を倒すために動機の部分の序盤は特に面白く、将軍の紹介、主人公に密命が下り、仲間を集め、カタキ役たちの動き、双方の攻防とテンポよく進み、時代劇の台詞をサラサラと喋る役者さんたちもカッコよかったです。
主人公達が狙う将軍の弟が今までの映画で観たことないような残虐さですが、そでも魅力的に見えてしまうから不思議です。
クライマックスの50分にもわたるアクションシーンは、チト退屈に感じてしまいました。最初は、爆弾やら火牛まで飛び出すスペクタクルなシーン満載で興奮しましたが。「小細工は終わりだ」とたくさんいる敵たちに刀1つで突っ込んでいくのには驚きで、何かしらの理由があって突っ込むならわかりますが、何の考えもなく13人で130人を相手にするのは無茶なんではないかと思ってしまいました。やはりだんだんと全員が走って斬っての繰り返しで全部同じに見えてしまって、飽きてしまいました。
それに「俺たち侍は」とか「侍は」とか。やたら侍侍と台詞でつらつらと喋るのも説明的過ぎると思いました。侍は自分たちのこと侍とこんなにプライドを持っているのかが疑問でした。
とはいえ天下万民のために戦う侍と主君のために戦う侍とのバッチバチのぶつかりあいは燃えること間違いないです。
☆☆☆☆
鑑賞日:2011/05/28 Blu-ray
監督 | 三池崇史 |
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脚本 | 天願大介 |
原作 | 池宮彰一郎 |
出演 | 役所広司 |
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山田孝之 | |
伊勢谷友介 | |
沢村一樹 | |
古田新太 | |
高岡蒼甫 | |
六角精児 | |
波岡一喜 | |
石垣佑磨 | |
近藤公園 | |
窪田正孝 | |
伊原剛志 | |
松方弘樹 | |
吹石一恵 | |
谷村美月 | |
斎藤工 | |
阿部進之介 | |
内野聖陽 | |
光石研 | |
岸部一徳 | |
平幹二朗 | |
松本幸四郎 | |
稲垣吾郎 | |
市村正親 |