映画【十三人の刺客(2010)】感想(ネタバレ)

13-assassins
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●こんなお話

 暴虐なお殿様を暗殺しようとするテロ集団の話。

●感想

 1人の侍が切腹するところから始まって次期老中となる明石藩藩主がタイラントっぷりが酷いというのを訴えて幕府の重臣たちが会議している。このままでは天下ご政道が混乱するという事で暗殺を決意して主人公に尾張藩藩主の暗殺を依頼。

 主人公が仲間を集めて参勤交代で江戸をたって尾張藩に戻るまでに待ち伏せをして暗殺計画のために宿場を買い取って要塞化。そこに至るまでに敵の刺客集団に襲われて山を移動中に山の民も仲間にして、何とか宿にたどり着いて敵が移動してくるのを待つ。敵の参謀はそれを見抜いて回り道をしようとするけれど主君がそれを許さず、まんまと主人公たちが待ち受ける宿場町にやってきて、主人公たちの暗殺計画実行のクライマックス。

 残虐な暴君を倒すために動機の部分の序盤は特に面白く、将軍の紹介、主人公に密命が下り、仲間を集め、カタキ役たちの動き、双方の攻防とテンポよく進み、時代劇の台詞をサラサラと喋る役者さんたちもカッコよかったです。

 主人公達が狙う将軍の弟が今までの映画で観たことないような残虐さですが、そでも魅力的に見えてしまうから不思議です。

 クライマックスの50分にもわたるアクションシーンは、チト退屈に感じてしまいました。最初は、爆弾やら火牛まで飛び出すスペクタクルなシーン満載で興奮しましたが。「小細工は終わりだ」とたくさんいる敵たちに刀1つで突っ込んでいくのには驚きで、何かしらの理由があって突っ込むならわかりますが、何の考えもなく13人で130人を相手にするのは無茶なんではないかと思ってしまいました。やはりだんだんと全員が走って斬っての繰り返しで全部同じに見えてしまって、飽きてしまいました。

 それに「俺たち侍は」とか「侍は」とか。やたら侍侍と台詞でつらつらと喋るのも説明的過ぎると思いました。侍は自分たちのこと侍とこんなにプライドを持っているのかが疑問でした。

 とはいえ天下万民のために戦う侍と主君のために戦う侍とのバッチバチのぶつかりあいは燃えること間違いないです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/05/28 Blu-ray

監督三池崇史 
脚本天願大介 
原作池宮彰一郎 
出演役所広司 
山田孝之 
伊勢谷友介 
沢村一樹 
古田新太 
高岡蒼甫 
六角精児 
波岡一喜 
石垣佑磨 
近藤公園 
窪田正孝 
伊原剛志 
松方弘樹 
吹石一恵 
谷村美月 
斎藤工 
阿部進之介 
内野聖陽 
光石研 
岸部一徳 
平幹二朗 
松本幸四郎 
稲垣吾郎 
市村正親 
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