●こんなお話
自殺しようとしていた主人公のもとに隣人が現れて自警団活動する話。
●感想
ビデオカメラの映像で幸せそうな主人公夫婦から始まって、次に冷たく暗い印象の部屋の中で首つり自殺を図ろうとしている主人公。ノックがしてケヴィン・スペイシー演じる隣人が挨拶に来て自殺を図ってるのを察知して話を聞く。
彼は自称CIAで殺しもやってると話して都度都度主人公の生き方にアドバイスをしていく。主人公は義肢の開発をしていて新商品に欠陥があってそれを報告したいけど、上司からそれを隠蔽して公聴会に出るように言われて良心の呵責に悩んだり、両親が交通事故死していたり、妻が流産してそれきっかけに関係がぎくしゃくしているらしい。
横暴なお金持ちにぶち切れたことをきっかけにケヴィン・スペイシーの応援もあって2人で自警団活動を始める。けど街中を歩いたり屋上から見下ろしたりしても結構平和ですることがない。妻がジャーナリストで彼女が取材している不正してる企業とかを相手にして、怪しい薬とかを売ってる会社の社長のもとに殴り込んだり、汚染された豆腐を売ってる場所を爆破したり自警団活動の見せ場があります。
そんな中、汚染豆腐を売っている! と勘違いして一般人と喧嘩をして警察に怒られたことをきっかけにケヴィン・スペイシーが実は主人公の幻覚だということが判明して何とか薬を飲んで消そうとしたりして、奥さんの行動も信じられなくなって…。実は奥さんもという。誰を信用していいのか何が真実で妄想でという混乱する作りでした。
自警団ものの面白さと主人公が仕事や私生活に悩んで悩んで真実を放したらワシントンの桜の木的な会長がわかってくれて不正を隠そうとした上司がクビになって主人公の仕事も無事で奥さんも帰ってきて仲良くなってという。主人公の再生物語でアクションものでもないしコメディでもないし、ほんのり感動ものでジャンル分けが難しくて見ているこちらの感情がどうしたらいいのか戸惑う1本でしたが、そこにハイテンションのケヴィン・スペイシーにちょこっと出てくるピーター・ストーメア。裸でタクシーから降りてくるピーター・ストーメア。を楽しむ1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/07/23 DVD
監督 | デイヤン・エン |
---|---|
脚本 | デイヤン・エン |
出演 | ケビン・スペイシー |
---|---|
ダニエル・ウー | |
コン・ベイビー | |
ピーター・ストーメア |