映画【男たちの挽歌III アゲイン/明日への誓い】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　ベトナム戦争のゴタゴタで黒社会と戦うことになる人たちの話

●感想

　ベトナム戦争が激しいサイゴンで収容所に入れられた友人を救うために香港からやってきた主人公。税関でトラブルけどヒロインに救われて知り合いになる。男性主人公の2人がベトナムでお店を開いているお父さんを脱出させるために頑張る。友人が収容所で知り合った闇社会の人と取引することになって、ベトナムの軍人とかと銃撃戦になる。

　この映画の魅力はヒロインのアニタ・ムイさんのかっこよさで、男性主人公よりかっこよく銃を振り回して戦うのが印象的でした。

　3人で活動することになり、ここからTHE三角関係となって主人公の男性が一歩引くけど、案の定ヒロインは主人公の事が好きなそぶり。ベトナムを出国することになって、また税関で荷物を荒らされてお父さん心臓悪くて倒れたり、そこでまたヒロインが助けてくれて出国できたり。

　香港でお店を開いて、ベトナムにいるヒロインの事を心配していたら帰ってきてみんな嬉しい。けどヒロインの元カレで黒社会のボスが現れて主人公たちに香港を去れと脅す。しかもお店を爆破されてお父さん亡くなる。

　主人公たちより一歩先にヒロインがカタキ役を騙そうとする計画を練るけど、主人公たちも追いかけてベトナムへ。カタキ役とベトナムの軍人の取引で揉めて銃撃戦。そこで主人公も参戦。サイゴン陥落の混乱の中、脱出できるのかできないのかという。

　クライマックスに向けて主人公とカタキ役が因縁があったかのようなセリフのやりとりが始まって、正直どういう関係だったっけ?　とよくわからない盛り上がりどころでの対立で背後関係を読み取るのが大変でした。しかもベトナムの軍人が本当のカタキ役として戦車と対決して、たまたまあった爆弾を戦車の下に仕掛けてという戦いとかも派手ですがエモーションは動かされることはなかったです。

　三角関係で引っ張りながら、最終的に日本人タナカとの対立になっていくのがちぐはぐな話運びだと思いますが。銃撃戦は激しく爆発もいっぱいあるので楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/06/07　Hulu