映画【蘇える金狼】感想(ネタバレ)

Yomigaeru kinrô
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●こんなお話

 昼はサラリーマン、夜は会社乗っ取りを企む男の戦いの話。

●感想

 主人公を演じる松田勇作さんの魅力で最初から最後まで魅せる映画だと思いました。長い手足でアクションをこなすのはカッコよすぎです。

 この映画、主人公の背景が全く描かれないのが特徴で。昼はしがないサラリーマンで夜は現金強奪したり社長令嬢をGETするために動いたり無茶苦茶します。
 社長令嬢は冒頭に登場しますが、後半まで登場しなくなり。主人公の目的が最後までわからないです。
 現金強奪してそのお金が使えない、ヤクザからヘロインを買おうとして戦う。次に会社の重役が脅されていて、漁夫の利を得ようと動く。会社の重役たちと戦う。
 その間に目的のためなら手段を選ばず、利用できると思った女性をヤク中にしちゃったりもします。この成田三樹夫さんの愛人役の風吹ジュンさんが素晴らしかったです。主人公との絡みが相当印象に残るシーンでした。朝食食べながらHしてます。

 途中から出てくる千葉真一さんのくだりに入ると、主人公は盗聴してるだけで。千葉真一さんVS岸田森さんの戦いになりカーチェイスがあったり格闘シーンがあったりしますが、ここいらは主人公が一切登場しなくなっちゃいます。
 そのためちょっと130分が長く感じてしまう体感時間でした。時代なのか何なのか、ちょっと全体的に冗長かなとも思いました。
 岸田森さん演じる興信所の男、盲目のフリして仕込み杖という。しかも石井という名前だったと思いますが、何故か「○○アルヨー」みたいな中国人のような喋り方は一体何なんだという強烈なインパクトを残す怪演でした。
 しかも主人公との銃撃戦で撃たれた岸田森さんが障子を突き破ろうとして失敗してる感じが更に凄いです。撃たれて「うあー」と断末魔あげながら、後ろに倒れるけど障子破れず肘鉄で障子破きながら倒れていくお芝居。完全に肘鉄しちゃってる……。
 
 そして望み通り会社を乗っ取り社長令嬢と婚約できた主人公。そこに主人公のために情報を流してた風吹ジュンさんが現れて……。そこで主人公の本当の目的がわかる。後半はほとんど松田優作さんのお芝居のテンションが更にパワーアップしていきます。そして最後の有名な台詞。
 カタキ役たちから事件を勝手に転がしたり、展開が強引な感じですが。豪華キャストが競演しているだけでも楽しめるし、松田優作さんの無双っぷりが凄い映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/16 Hulu

監督村川透 
脚本永原秀一 
原作大藪春彦 
製作角川春樹 
出演松田優作 
風吹ジュン 
佐藤慶 
成田三樹夫 
小池朝雄 
岩城滉一 
真行寺君枝 
千葉真一 

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