●こんなお話
自分の劇場では満員御礼だけどエンタメの聖地で公演をするために決定権を持つ劇場主のもと、みんな頑張る話。
●感想
地元の劇場では大盛り上がりの主人公たちの公園。アリス・イン・ワンダーランドを上演している中、エンタメの聖地の劇場のスカウトの人が見学に来ていることを知って主人公のコアラがその人を説得しようとするけど、冷たく断れる。
あきらめきれない主人公は仲間を連れてエンタメの聖地へバス移動。大きな劇場の支配人のオーディションを受けようと会場へ向かうけど断れるので、清掃員のふりをして会場の裏手から覗き込む。すると主人公たちが指名されて急遽パフォーマンスを行おうとするけど、簡単に中止。豚の仲間が「宇宙を舞台にしてうんぬん」とか「伝説のミュージシャンを呼ぼう」と適当に発言していたら、社長が気に入り主人公たちの舞台の上演をサポートすることに。
伝説のミュージシャンを呼べるのかどうか、台本が決まっていないと何も決まっていないのをどうするのかという主人公や前作同様各キャラクターの葛藤や悩みが描かれていきます。ゴリラはダンスが上手く踊れない中、路上パフォーマーと出会い踊りを教えてもらう。豚の主婦は主役を射止めたと思ったけど、社長の娘が主役を横取りの形になってしまって脇役でいいと自分に言い聞かせる。象の女の子は恋愛の歌が恋愛をしたことないので上手く歌えない中、会場の前でアイス屋さんに出会って恋をする。ヤマアラシは妻の死をきっかけに引退した伝説のミュージシャンを説得しに行く。
各々のエピソードが交互に描かれてどれもが笑えたりしんみり感動できたりするのがさすがです。そしてクライマックスでは主人公の舞台が描かれていきますが、本当にラスベガスの華やかな舞台を見ている気にさせるアニメーションという手法でそう感じさせる信じさせる映像の力音楽の力に圧倒されて凄かったです。吹き替え版で見ましたが、それでも本物の歌の力を体感できるものでした。
ただ主人公のコアラが最初の清掃員のふりをして忍び込んでオーディションも受けたり、クライマックスの会場を抑えるのも豚の子供達を大暴れさせて無茶苦茶したりして社長側からしたらただの迷惑にしか見えなかったです。
それに甘やかされて育った社長の娘さんが主役から脇役に回るように言われて、父親に訴えて騒ぎになるけれど。カメレオンのおばちゃんが家の窓から拡声器で喋ったら、次のシーンでもう脇役を受け入れて舞台がうまくまわるというのとかも好都合すぎないかと気になっちゃいました。
ヤマアラシとかもあまり今作では出番がなく、ギター弾いたらライオンが説得されるのとかも早すぎるように思いました。
とはいえ、いろいろ詰め込まれていてどれもいい感じに描かれて丸く収まって良い舞台も見られて面白い映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/03/27 シネマサンシャイン平和島
監督 | ガース・ジェニングス |
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脚本 | ガース・ジェニングス |
出演(声) | マシュー・マコノヒー |
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リース・ウィザースプーン | |
スカーレット・ヨハンソン | |
タロン・エガートン | |
トリー・ケリー | |
ニック・クロール | |
ボビー・カナヴェイル | |
ホールジー | |
ファレル・ウィリアムス | |
ニック・オファーマン | |
レティーシャ・ライト | |
エリック・アンドレ | |
チェルシー・ペレッティ | |
ボノ |