映画【父親たちの星条旗】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 硫黄島の戦いに参加した将兵たちのトラウマ体験の話。

●感想

 白黒のような映像と陰影がはっきりした照明が見た目としてかっこよかったです。その中を壮絶な艦砲射撃や上陸作戦が描かれて戦争アクションとしてもド迫力の映画でした。硫黄島にアメリカ国旗を掲げた将兵たちがヒーローとしてアメリカで迎えられますが、その人物たちは実は旗は2枚あって…、という話と本当の旗を揚げた人たちはほとんど戦死しているという事実にヒーローとして祭り上げられる主人公たちが罪の意識とかに苛まれて苦悩していく姿が描かれていきます。

 しかも戦死した人たちは日本兵に殺される人もいますが、味方の誤射で亡くなる人もいたりととても名誉の戦死に見えない描かれ方があるしで、本土では英雄として国中をまわる主人公たちが何とも情けなくてアメリカの黒歴史を見せてくれて面白かったです。

 ただ構成が現在と過去を行ったり来たりする構成なので、そのたびに話の流れがぶつぎりになってしまって130分という長さがさらに長く感じてしまいました。そしてイーストウッド監督作品らしい静かな展開なのでこれまた体感時間が長く感じてしまいました。
 
 とはいえ、誰も国のために戦ったのではなく戦友のために戦ったのだと教えてくれる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/09/27 Hulu  2019/08/09  NHK BSプレミアム

監督クリント・イーストウッド 
脚本ウィリアム・ブロイルス・ジュニア 
ポール・ハギス 
製作クリント・イーストウッド 
スティーヴン・スピルバーグ 
出演ライアン・フィリップ 
ジェシ・ブラッドフォード 
アダム・ビーチ 
バリー・ペッパー 
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー 
ジョン・スラッテリー 
ポール・ウォーカー 
ジェイミー・ベル 

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