●こんなお話
宝石を狙って高層ビル占拠したテロリストに元軍人のスタントマンが戦う話。
●感想
幼稚園児を人質に取った脅迫事件が発生して、主人公の軍人が妻子も爆弾が仕掛けられたバス車内にいてレスキューしようとして赤と青の線をどっちを切るかとお決まりの爆弾解除シーンがあって…。2年後、香港のアクションスターのスタントマン兼警備員となった主人公。宝石の展示が行われるホテルのイベントに行くアクション俳優を送り届けた後、車ですれ違った男の声を聞いて冒頭の事件の犯人の声だと気づいてホテルに戻ってテロリストと戦うことになる。
アクション俳優がもう1人の主人公で、表向きにはスタントマンを使わない俳優として売れていますが。実はジェット・リーのスタントマンが陰日向で頑張っている。基本、アクション俳優のコメディとジェット・リーの真面目なパートと2つの進行があります。このコメディ部分はいかにもホンコンコメディであまり笑えないですが。クライマックスで彼が父親のピンチに成長してテロリストと戦うのとかは感動すら覚えてしまいます。
「ダイ・ハード」ものとして閉鎖された空間で1人で主人公が戦うという設定で、それだけで面白くなる設定ですが。圧倒的不利な状況から知力を尽くして戦うというより、基本人質を顧みずにゴリ押しで戦う主人公が凄いです。テロリストたちも物凄い量の銃弾を浴びせてきて、火薬量で魅せる映画で素晴らしいです。
車でホテルのロビーに突っ込んで、車がボロボロになるまで走り回り、テロリストと一騎打ちの結果6階から落ちる主人公。簡単にしたのマットに落下して助かって、ヘリコプターでまた昇っていくという。そしてヘリコプターに銃弾がこれまた雨のように浴びせられて、そのまホテルに突っ込んでいく人質の心配無用で突っ込んでいきます。
アクション俳優の影武者を追いかける記者やホテルに忍び込んでいる女性テロリストやホテルの従業員に恋人がいる刑事さんなど脇役なども魅力的でした。
ジェット・リーのカンフーの活躍がアクション俳優のほうで見せて、主人公はテロリストのボスとはナイフを投げてテロリストが逃げちゃうので、いくらアクション俳優の成長が見られるとは言えあまり盛り上がらない構成でした。クライマックス前のサングラスのテロリストと一騎打ちをするジェット・リーのアクションがかっこよかったです。
勢いのあるアクションで楽しいエンタメ映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2021/12/27 DVD
監督 | バリー・ウォン |
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脚本 | バリー・ウォン |
出演 | ジェット・リー |
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ジャッキー・チュン | |
チンミー・ヤウ | |
ウォン・シウ | |
ウー・マ | |
ビリー・チョウ | |
チャーリー・ヤン | |
チャウ・カーリン |