●こんなお話
36歳のサラリーマンが人生面白くないと考えてた時に小説を書き始めて今までの人生を振り返っていく話。
●感想
オープニングで屋上でコーラスをしていたりバレーをしていたりをスピード感いっぱいのカット割り編集で見せるさすがの岡本喜八作品のスタートで素晴らしいツカミでした。そしてエンディングも対になっているのも最高のエンディングでこのサンドイッチが見られただけで満足の1本でした。
小林桂樹さん演じるサラリーマンが人生が面白くないと周りに話して酒乱で記憶を無くして家に帰るのを奥さんは仕方ないとあきらめの境地で迎えている。そんなときに主人公のもとに編集者が現れて小説執筆のスケジュールを話し始めて、どうやら主人公が酒で記憶がないときにその約束をしたらしい。そのまま小説を書きながら自分の父親や自分自身の半生を明治昭和史とともに描いていく。
主人公の父親は戦争でお金儲けをして失敗しての繰り返しを描きつつ戦争批判がクライマックスの主人公の語りで戦争ですべてをぶち壊した上の世代への怒りをこめられていてすごいクライマックスでした。
アニメーションが挿入されたり主人公以外がストップしたりする演出が見ているだけで楽しく、怒涛のナレーションに台詞が大量で小林桂樹オンステージの1本でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2010/05/05 DVD 2021/06/01 NETFLIX
リンク
監督 | 岡本喜八 |
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脚色 | 井手俊郎 |
原作 | 山口瞳 |
出演 | 小林桂樹 |
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新珠三千代 | |
矢内茂 | |
東野英治郎 | |
英百合子 | |
横山道代 | |
中丸忠雄 | |
ジェリー伊藤 |