映画【トランスフォーマー リベンジ】感想(ネタバレ):人間に化けるエイリアンが大学に潜入!破壊と爆発が連続するSF超大作

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●こんなお話

 前作でキーとなっていたキューブのかけらを巡って、また悪いエイリアンが主人公を襲撃してくる話。

●感想

 冒頭から、前作の敵の残党を上海で主人公たちが一掃するド派手なアクションが炸裂。情報統制して封鎖していたはずなのに、あっさり突破されて一般人も巻き込む混乱状態の中、高速道路のような場所で繰り広げられるチェイスシーンはスピード感も爆発力も満点で、一気に映画の世界に引き込まれます。

 物語は、前作で登場した“キューブの欠片”をまだ持ち続けていた主人公が、それに触れたことで突然さまざまなイメージが頭に浮かび、それが離れなくなるという展開に。この影響を察知した悪のエイリアンたちが、主人公の脳内情報を奪うために次々と襲撃してくる。しかもその中には、人間の姿に化けて大学生活に潜り込み、主人公を誘惑してくるエイリアンも登場。車や機械にトランスフォームできるだけでなく、人間に擬態できるというまさかの進化に驚かされます。

 見どころは何と言っても、CGで描かれたエイリアンたちの激しいプロレスのような戦い。その合間を縫って、本物の爆発や火花がバンバン飛び散り、建物や乗り物が次々と破壊されていく。圧倒的な映像美とド迫力アクションはシリーズらしさ全開で、観る者を圧倒されます。ただし、今回もカメラが激しく動き、登場キャラも画面内を縦横無尽に動き回るため、誰が誰なのか把握するのが難しくなるのも相変わらず。敵は赤い目、味方は青い目で何とか見分けるものの、パーツが飛び散る情報量の多さに脳が疲れる150分でした。

 さらに、登場人物たちの演技のボルテージも過去作以上に上がっていて、もはやテンションが常時MAX。薬でもやってるのではと思うくらいの怒鳴り合いが続き、映像の激しさと相まって見ている側もなかなかに疲れました。

 物語の軸は、「太陽を爆発させようとする敵を止めるため、古代に隠された“マトリックス”を探す」というもの。スミソニアン博物館に行って古代文字を解読したり、エジプトに飛んで遺跡を探索したりと、アドベンチャー要素も濃くなっていました。しかしテンションの高さと映像の情報量のせいで、何をしているのか見失いがちで、宝探しの楽しさはやや希薄。

 それでもクライマックスでは、中盤で倒れてしまった味方のボス的存在を蘇らせるために、敵味方入り乱れての大バトルが展開。アメリカ軍の最新兵器も次々登場し、兵器や戦闘シーンが好きな人にはたまらない見応えのあるシーンが連続。

 ただ、最終決戦ではボス同士が普通にぶん殴り合ってあっさり終わるという肩透かしな決着で、150分かけて積み上げたドラマにしては意外とあっさりしたラストだったのは少し残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2009/09/20 Blu-ray 2021/04/27 NETFLIX

監督マイケル・ベイ 
脚本アーレン・クルーガー 
ロベルト・オーチー 
アレックス・カーツマン 
製作総指揮スティーブン・スピルバーグ 
出演シャイア・ラブーフ 
ミーガン・フォックス 
レイン・ウィルソン 
ジョシュ・デュアメル 
ジョン・タトゥーロ 
イザベル・ルーカス 
タイリース・ギブソン 
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