映画【松ヶ根乱射事件】感想(ネタバレ)

Matsugane ransha jiken
スポンサーリンク

●こんなお話

 雪深い田舎町の人たちの話。

●感想

 凍った湖に横たわる女の死体の体を小学生がまさぐるといういきなりの展開で一気に鷲掴みにされました。その後、検死台に置かれた死体が生きているという流れもどんな事件が巻き起こるのだろうと期待が高まるスタートでバッチリのツカミだったと思います。

 登場人物全員が、おかしな現実のレールに沿って生きるだけで。ひき逃げ事件をきっかけに次から次にいろんな化学変化が起きていく様子を可笑しくてどこか怖い描写で、大きなうねりもないのに飽きずに見せてくれてよかったです。

 どうしようもない連中を見ていくうちに嫌気がさしていく主人公ですが、自分もその一員なのだと自覚していく様子が田舎の閉塞感と相まって魅力的な雰囲気を出していて。そりゃ、乱射事件起こしたくなるわ。と思ってしまうくらい主人公に感情移入して見ることができました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/05/24 DVD

監督山下敦弘 
脚本向井康介 
佐藤久美子 
山下敦弘 
出演新井浩文 
山中崇 
木村祐一 
川越美和 
三浦友和 
キムラ緑子 
烏丸せつこ 
西尾まり 
安藤玉恵 
康すおん 
光石研 
でんでん 
榎木兵衛 
中村義洋 
鈴木智香子 
宇田鉄平 
タイトルとURLをコピーしました