映画【戦国野郎】感想(ネタバレ)

sengokuyarou
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●こんなお話

 最新兵器の鉄砲を守りながら戦う話。

●感想

 鉄砲を守りながら運ぶという単純明快なストーリーに、いろんな人物の思惑が入り乱れて退屈しらずの100分間でした。真面目な主人公とお気楽な相棒や馬借と呼ばれる輸送部隊の魅力的なメンバーやカタキ役の武田の忍者などがのびのびと出てきて。テンポのよい場面転換等も素晴らしくて、わくわくして見てました。

 やたらと多い登場人物ですが、そのどれもがわかりやすく描き分けられていて感情移入ばっちりと物語に入ることができました。人懐こい笑顔で近づいてくる木下藤吉郎が実は冷酷なことを平気でやるという所なんかも人の上に立つものとして考えねばならないことであったりと。冒険活劇の中にもシビアな部分も描いていてよかったです。

馬借の頭領の娘、星由里子と水軍の頭領、水野久美の可愛さが最高で2人のヒロインの魅力いっぱいでした。

 鉄砲を巡って3つ巴、4つ巴になっていき。最後に一気にまとめられて。それぞれのエピローグになるという展開も最高に面白いもので。どの登場人物たちも正しい道を選択していくのもよかったです。

 ただ、裏切り者の男の最後があっけなくて。もう少し見てみたかったです。

 とはいえ、とても面白い痛快娯楽アクション映画だと思いました。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2011/07/13 DVD

監督岡本喜八 
脚本佐野健 
岡本喜八 
関沢新一 
出演加山雄三 
中谷一郎 
佐藤允 
長谷川弘 
田崎潤 
星由里子 
中丸忠雄 
水野久美 
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